太平洋工業、約45億円投じて北大垣工場(岐阜県)に電動車用バルブ製品の新工場建設

 太平洋工業(岐阜県大垣市)は4月17日、電動車向けを主体とした各種バルブ製品の需要拡大を受け、北大垣工場(岐阜県安八郡神戸町)敷地内に新工場を建設すると発表した。

■新工場建設の目的
 電動化の進展に伴い市場拡大が予想される、電動車用熱マネジメントシステム向け各種バルブ 製品を生産する新工場を建設し、事業拡大と競争力強化を図る。
 建設にあたっては、ものづくりの基本を追求するとともに、設備の高効率化による CO2 排出量 の低減に加え、太陽光発電システム等の導入によりカーボンニュートラル実現に取り組んでいく。

■電動車用熱マネジメントシステム向け製品の取り組み
 太平洋工業は電動車向け製品の開発・拡販を推進しており、バルブ関連製品に おいて特に注力しているが、市場拡大が見込まれる熱マネジメント分野に寄与する「電子膨張弁」。
 電動車(BEV・PHEV)では、室内の冷暖房に加えて、電池などの温度管理も 含めた熱マネジメントが必要なことから、より効率的なヒートポンプ式エアコンシステムの採用が進んでおり、電子膨張弁はシステム内の冷媒を制御 し、温度管理に不可欠な重要な機能を担っている。
 太平洋工業では欧米を中心に海外拠点も活用し、製品ラインナップの拡大を進めており、今回建設を進める新工場は、開発・生産を主導するグローバルマザー工場として、 電子部品実装組立を含む世界最小クラスの小型・軽量設計の電子膨張弁などを生産する予定。

<新工場の概要>
所在地:北大垣工場敷地内(岐阜県安八郡神戸町)
生産品目:電動車向けなどの各種バルブ製品
延床面積:約 14,900 m²
投資金額:約 45 億円
稼働開始:2025 年 3 月

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