日立造船、能勢町(大阪府)より汚水処理施設共同整備事業(DBO 方式)を受注

・水処理分野で 4 件目の長期運営事業

 日立造船は4月8日、大阪府豊能郡能勢町より、「汚水処理施設共同整備事業」を受注したと発表した。

 同事業は、能勢町のし尿処理施設を汚泥再生処理センター(下水道放流方式)に改造するとともに、改造後の能勢町し尿処理施設(汚泥再生処理センター)と、能勢浄化センター(下水道施設)の包括的運営管理を民間企業に委託することにより、町内の生活排水処理の合理化と維持管
理費の節減を図ることを目的として、DBO(Design/Build/Operate、公設民営)方式により実施されるもの。

 汚泥再生処理センターへの改造では、施設から発生する脱水汚泥を助燃剤化することで環境負荷の低減を図る。運営管理においては、し尿処理および下水処理施設の運転管理に精通するグループ会社・浅野アタカと連携して日立造船のグループ総合力を発揮し、運営および維持管理業務におけるコスト低減や効率化を図る。

 日立造船は、し尿処理施設では国内約 150 件の建設実績を有しており、下水道施設についても約
1,100 施設に対して曝気攪拌装置(DTA:ドラフトチューブエアレーター)などの機械設備を納
めている。今回の受注に当たっては、これら実績や運営維持管理に関する提案内容などが高く評価された。

 近年、水処理事業の分野においても施設運営の DBO 方式による民間委託が増加しており、日立造船でも本件含め 4 件の受注実績を有しているが、日立造船は他にもごみ焼却施設において国内で 40施設以上の運営を手がけており、長期運営分野での高いノウハウを有している。

 日立造船は、施設の設計から建設、完成後の施設運営までにおよぶ高い技術力と実績により、今後とも資源循環型の社会に積極的に貢献していく。

<受注概要>
発注者:能勢町(大阪府豊能郡、上森 一成町長)
受注者:日立造船株式会社

<事業内容>
【改造工事】
対象施設:能勢町し尿処理施設
施設規模:改造前 21kL/日
改造後 19kL/日
工事期間:2024 年 3 月~2026 年 2 月末

【運営委託業務】
対象施設:能勢町し尿処理施設および能勢浄化センター(2,430 ㎥/日)
委託期間:2025 年 4 月 1 日~2040 年 3 月 31 日(15 年間)

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