IHI、2024年度新規入社者への社長訓示

 IHI :2024年4月1日

 本日、株式会社IHI 代表取締役社長 井手 博(いで ひろし)は、IHIグループの新規入社者に向け、以下のとおり訓示を行いました。要旨は次のとおりです。

【1.IHIグループが目指している社会と2024年度の取り組み】
 「技術をもって社会の発展に貢献する」「人材こそが最大かつ唯一の財産である」という2つの経営理念のもと、事業活動を通じた社会課題の解決を目指し、持続可能な社会を実現するESG経営に取り組んでいます。 ESG経営を通じて、未来世代も含めたあらゆる人々が、豊かに安心して暮らすことができる社会―「自然と技術が調和する社会」を目指しています。
 昨年12月5日には創業170年を迎えました。IHIグループが170年の長きにわたり事業を継続できたことは、ひとえに技術によって人々の豊かさを実現してきたからだと思います。そしてこの歴史を引き継ぐ私たちは,技術の会社として、人々が自然と調和しながら,より豊かな暮らしを実現することが使命であると考えています。
 IHIグループでは、「自然と技術が調和する社会」実現に向けて,中期経営計画「グループ経営方針2023」を進めています。「グループ経営方針2023」では、お客さま・産業・社会が抱える課題の解決を目指し,IHIグループの技術と叡智を活用しながら、ライフサイクルを通じた価値提供、バリューチェーン全体の構築や価値向上に多角的に取り組むことなどで各事業を変革すると同時に、成長・育成事業へ経営資源の大胆なシフトによる事業ポートフォリオの変革も進めています。
 中核事業である資源・エネルギー・環境、社会基盤、産業システム・汎用機械分野をより強くし、そのうえで航空エンジン・ロケット分野が成長をけん引しながら、航空エンジンと双璧をなす将来の事業として、クリーンエネルギー分野を育成事業とすることを事業変革の骨格としています。また、この変革を実行するための人財の育成・獲得と、デジタル基盤の高度化も積極的に進めていきます。
 私自身も先頭に立って、目指すべき姿を追い求めて変革を進めていきます。
【2.皆さんに期待すること】
 一つ目は「スピード感」です。国際情勢や市場環境が凄まじい勢いで大きく変化している今、私たちには何よりも「スピード感」が求められています。そのためには、失敗を恐れず挑戦し続ける勇気を持ってください。
 二つ目は「スケール感」です。IHIグループは、様々な分野でバリューチェーン全体の構築を目指していきます。グローバルなパートナーとともにビジネスを創っていくためには、一つ目の「スピード感」に加え、「スケール感」が重要です。私たちが成し遂げねばならないことを、大きな構想を描き実現していくこと,これは私たちの先輩たちが成し遂げてきたことでもあります。
「スピード感」も「スケール感」も皆さん一人だけでは難しいかもしれません。しかし、IHIグループには皆さんを支えてくれる仲間がいます。皆さん一人ひとりの発想や行動が、IHIグループの新たな価値創造に繋がることを期待しています。
ようこそIHIグループへ。

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。