ダイヘン、オランダのロボットSIer「ローラン ロボティクス社」を買収

 ㈱ダイヘンは3月28日、オランダのロボットシステムインテグレータ(SIer)Rolan Robotics BV社(以下、ローラン社)の全株式を取得し完全子会社化したと発表した。

 今回の買収により、欧州におけるロボットシステム製品ラインアップを拡充するとともに、攻略地域拡大による欧州全土での販売力強化を図り、欧州売上高200億円達成をスピードアップする。

 モノづくりの先進地域である欧州における溶接・接合機器・ロボットメーカーとしての地位確立は、同地域での販売拡大に留まらず、アジア圏をはじめとするグローバル市場での事業展開の大きな推進力となる。

 欧州でのロボットビジネス拡大には大手自動車メーカー向けの大規模システムだけでなく、農機・建機業界の大型構造物の生産に適した中・大規模システムから中小企業向けの小規模システム・協働ロボットまで幅広くラインアップすることが重要。

 ダイヘンは1983年に欧州の第一弾拠点としてダイヘンヨーロッパ社を設立、その後バストロイ社・ラゾテック社・フェミテック社・ローヒ社を計画的に買収しラインアップを拡充してきたが、今回、一般産業向け中規模カスタムシステムを得意とするローラン社を買収することで製品ラインアップが揃い、欧州市場のあらゆる自動化ニーズへの対応が可能となる。

 今回の買収により西欧・南欧・東欧の主な産業集積地に加えベネルクス3国(オランダ、ベルギー、ルクセンブルク)の重要顧客もカバー可能となる。ローラン社を加えた欧州グループ拠点とローヒ社が持つ約400社の販売代理店網を活用することで欧州全土でのビジネス拡大を加速、欧州売上高200億円達成を当初計画から1年前倒しする(2026年度→2025年度)。

<ローラン社の概要>
会社名:Rolan Robotics B.V.(ローラン ロボティクス社)
所在地:オランダ ズワーグ(アムステルダムから北へ約40km)
代表者:Maarten Schippers(CEO:マーティン・シッパーズ)
設立:2001年
事業概要:アーク溶接を含む金属加工自動化と食品梱包パレタイズや物流を中心とするハンドリング自動化システムの設計・製造・販売およびアフターサービス
売上高:約10.5億円(2023年)※連結対象外(今後の状況により対象とするか判断)
従業員数:37人

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