ヤクルト本社、ポッカサッポロフード&ビバレッジから群馬第二工場の資産を取得

 ㈱ヤクルト本社(東京都港区)は3月26日、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(名古屋市中区、以下、ポッカサッポロ)が有する群馬第二工場の資産を取得することに関し、同社と合意したと発表した。製造設備の取得は、2024年10月1日を予定している。

■背景・経緯
 ヤクルト本社は長期ビジョン「Yakult Group Global Vision 2030」および「中期経営計画(2021~2024)」において、今後の新たな事業の柱として「植物素材利用食品」への参入を発表した。 その実現のため、レモン・豆乳など植物素材のリソースを有するポッカサッポロと、2021年 11月に業務提携契約を締結し、ヤクルト本社の乳酸菌・はっ酵技術を組み合わせた植物素材利用食品の開発を進めてきた。

 その結果、顧客への新たな価値提案と更なる市場拡大のために、ポッカサッポロが有する植物性ヨーグルト事業を取得し、ヤクルト本社が事業主体となることを、2023年9月29日に合意した。その後、植物性ヨーグルトを製造するポッカサッポロ群馬第二工場についても、両社間において提携の方法 を検討してきた。

 ポッカサッポロ群馬第二工場は、同社の群馬工場内に2019年に新設され、大豆から豆乳を搾汁する工程も含み、その豆乳の発酵や豆乳ヨーグルトの充填まで一貫して製造できる画期的な工場。

 2024年10月1日に植物性ヨーグルト事業を同社から取得するにあたり、製造設備もあわせて 取得し、製販一体の事業をヤクルト本社にて展開することが、両社の事業効率および市場拡大のために最適であ るとの判断に至った。

■今後の対応
 ポッカサッポロは、ヤクルト本社が事業および製造設備を取得するまでの間、現在の商品の製造・販売を継続する。ヤクルト本社は、製造設備の取得後にヤクルト商品の製造を開始する。新商品や工場の詳細については、後日公表する。
なお、ヤクルト本社とポッカサッポロは、今後も業務提携を継続し、植物素材利用食品の拡大に向け、協力し ていく考え。

<ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 群馬第二工場概要>
所在地:群馬県伊勢崎市境東新井1301-1 境北部工業団地
建物面積:約6,400m²
製造品目:原豆乳、豆乳ヨーグルト 他 原豆乳製造
ライン数:1ラインおよび豆乳ヨーグルト製造2ライン (大型容器(約400g)、小型容器(約100g)にそれぞれ対応)
竣工日:2019年3月22日

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