ボルボ、20tクラスの中型油圧ショベル「EC230 Electric」を日本に導入

・建機のEV化推進施策の”追い風”に欧州での実績を誇るゼロエミッションモデルを日本に導入

 ㈱ボルボ・グループ・ジャパン(東京都港区)は3月18日 、3モデル目となるEV建機「EC230 Electric」を5月中旬に日本に導入すると発表した。「EC230 Electric」をはじめとする20t(トン)クラスのバッテリー駆動式の中型油圧ショベルは、日本での需要の中心的な機種となることが予想されており、欧州での稼働実績に基づく高い信頼性を得て、満を持して日本導入を図った。なお、日本導入については、日本販売代理店の山崎マシーナリー(静岡県磐田市)を通じて行う。

 この「EC230 Electric」は、20tクラスの油圧ショベルの中型機市場を見た際、最も多いレンジであり、BEVに適したクラスと考える。また、BEVでありながら、ICT機能(マシンコントロール)も備えているため、即戦力になる建機と言えます。さらに、ボルボの建機は30tモデルの効率化により、20tモデルと同じエネルギーレベルでの開発を行っており、30tモデルもBEV化が可能。

 昨年、国土交通省が新設した初回の「GX 建設機械認定制度」において、ボルボの電動コンパクトショベル「ECR25 Electric」(※)をはじめ、4社計15モデルが認定され、今後、日本市場でのEV建機の普及が見込まれている。さらに、2016年のパリ協定での決定内容を受け、温室効果ガスの削減目標達成に向けた企業の取り組みが加速している中、政府のGX建機認定制度も”追い風”となり、今後、EVモデルの普及期に入ることが見込まれている。

 その中でもボルボは、ボルボ・グループ内でのBEVコンポーネントの共通化・最適化が可能なこと、欧州での稼働実績に基づく信頼性の高い安定した製品であること、汎用性も高いBEVモデルであることの3つの製品アドバンテージがあり、さらに、ボルボ・グループ内のEVトラックで培ったノウハウを生かし、EV建機の取り扱いに関する独自のトレーニングプログラムも提供可能です。ボルボは、前述の優位性を訴求することで、市場獲得を目指す。

■「株式会社ボルボ・グループ・ジャパン」について
 ボルボ建設機械グループの一つである「ボルボ建機」の日本法人。
ボルボ建設は、世界をリードする建設機械のグローバルメーカーとして、アーティキュレートホーラー及びホイールローダ等を製造しており、掘削機械、道路舗装工事用機械及び小型の建設機械では世界最先端のメーカーの一つです。トータルソリューション・プロバイダーとしてファイナンシャルサービス、中古機械の取り扱い、機械のレンタル及びその他の関連サービスを提供している。
また、ボルボ建機は、190年に渡る建設および革新の経験をもとに、ボルボ建機はテクノロジー開発の最先端に立っています。最新テクノロジーは、高い競争力を維持し、長期的な収益成長を確保するためにはなくてはならないものと考えている。
ボルボ建設機械グループは、ヨーテボリ(スウェーデン)に本社を置き、スウェーデン、フランス、ベルギー、ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国、ブラジル、インド、中国、韓国の世界各地に生産拠点を抱えている。世界各地に点在するこれらの生産施設では、ホイールローダ、油圧ショベル、アーティキュレートダンプトラック、土工用・アスファルト用ローラー、アスファルトフィニッシャー、小型機械、マテリアルハンドリング機械を含む、包括的な製品群を生産し、180カ国以上で様々な製品とサービスを提供している。

 詳細は、ニュースリリース