総合建設機械レンタルの㈱アクティオ(東京都中央区)は3月11日、送電線鉄塔建設用クレーン「クライミングクレーン」と「ジブクレーン」のレンタルを2024年4月1日(月)から開始すると発表した。
送電線鉄塔建設工事は1990年頃から1996年頃にかけて多く行われ、施工会社が当時から保有しているクレーンは老朽化していることが課題となっている。そのような中、2022年以降、東北地方と東京間を結ぶ送電線工事など、鉄塔の新設・建替工事が増加しており、アクティオはこのほど、性能も向上した新型の「クライミングクレーン」「ジブクレーン」を導入した。
今回の「クライミングクレーン」は送電線の鉄塔を建てるための専用クレーンになる。従来のマストはトラスマストになっていたが、コラムマストに変更したことで剛性力が増し、最大自立高さ28m、最大設置高さ150mまで上げることが可能になった。鉄塔の建築方法はクライミングクレーンを中心に周りを覆うように鉄塔を組んでいく。途中でクライミングクレーンが倒れないようにマストと鉄塔を支線(ワイヤー)で繋げ、支える。最大自立高さが高くなったことで、この支線の間隔(10~22m間隔)が長くなり、取り付けの作業工数が削減された。
「ジブクレーン」は、深層基礎工事・資機材運搬等で長期間必要不可欠なクレーンとなる。従来機は仮設発電機を必要としていたが、同機械はディーゼルエンジン搭載のため、仮設発電機が不要となる。操作は操縦席から操作する方法と無線リモコンで遠隔操作する方法の2通りある。
アクティオは今後も「レンサルティング」のノウハウを活かし、生産性を向上させる製品やサービスを提供していく。
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