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タダノ、ドイツ子会社の工場を再編、ドイツの強みと日本の強みを最大限活かした生産体制を構築

 ㈱タダノは2月14日、同日開催の取締役会において、ドイツ連結子会社であるTadano Demag GmbH(以下TDG)から提案を受けた工場再編計画についての労使協議の開始について、承認したと発表した。(タダノの生産拠点

■事業再編の経緯・理由
 タダノは2019年にDemagクレーン事業(現TDG)を買収し、既存のTadano Faun GmbH(以下TFG)との一体運営を進め、グループとしてのシナジー効果発揮と早期の黒字化を目指していた。しかし、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の影響によって世界のクレーン需要は停滞し、黒字化計画も大幅に遅れたため、2020年10月、現地法にもとづく事業再生手続きを進めるなど収益改善に努めてきたが、黒字化には至っていない。

 現地時間2月13日に開催されたTDG経営会議において、バラシャイド工場を閉鎖し、同工場の生産品目をTDG・ディングラーシュトラーセ工場、TFG・ラウフ工場、ならびにタダノ・国内工場へ移管する計画と再編にともなう労使協議を開始することについて、タダノに承認依頼があった。タダノも2月14日に開催された取締役会において、同計画を承認した。

 タダノとしても、ドイツの強みと日本の強みを最大限活かした生産体制の構築によってONE TADANOとして欧州事業の収益化を実現することは大きな経営課題であり、同社と連携し今後も改善に取り組む。

<対象子会社の概要>
名称 :Tadano Demag GmbH
所在地 :Europaallee 2, 66482 Zweibrucken, Germany
代表者の役職・氏名 :取締役社長・CEO 澤田 憲一
事業内容 :建設用クレーン等の製造販売
資本金 :20百万ユーロ
設立年月日 :2002年1月14日
大株主及び持株比率 :株式会社タダノ 100%
上場会社と当該会社との間の関係:
 資本関係:上記のとおり
 人的関係:タダノから1名を役員として派遣
 取引関係 :同社の建設用クレーンをタダノが仕入販売

■今後の見通し
 労使協議は2月14日以降開始される予定であり、業績に与える影響は現時点で適正かつ合理的に算定することが困難なため、2024年12月期連結業績予想には織り込んでいない。今後算定が可能になった時点で開示する。そのほか開示すべき事項が今後発生した場合にも、速やかに発表する。なお、工場再編による生産・販売への影響は生じないよう努めるとしている。

 ニュースリリース
 工場再編については、「中期経営計画」を参照

 

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