東京計器、約15億円投じて防衛事業の新工場棟を那須工場内に建設

・防衛製品の旺盛な需要に対応

 東京計器(東京都大田区)は2月9日、那須工場(栃木県那須郡那須町)敷地内に防衛機器を取り扱う工場棟を新たに建設すると発表した。2024年12月の竣工を目指して建設費約15億円を投じ、防衛事業における需要の増加や将来の新製品開発に対応する。建設を通じて生産体制の整備や防衛事業に今後必要となる人材の確保にも注力する予定。

那須工場では長年に亘って陸海空の自衛隊が保有する航空機や艦艇向けの搭載機器を多数手掛けてきた。

昨今の防衛予算増額に伴って防衛事業の受注は過去にない水準に達しており、那須工場では複数の施設や設備を有効活用しながら現在の旺盛な需要に対応している。しかし、今後数年間に亘って予想される旺盛な需要への対応や将来の新たな製品開発を行うためには、現設備では不十分であることから、これらの要求を満たす新たな工場棟の建設が必要との判断に至った。

 新工場棟(名称:防衛管理棟)は、目下の増産体制の構築や将来の新製品の開発・生産を取り扱うのに十分なスペースを有するほか、防衛事業の管理機能も併せ持つ。また、高断熱仕様とすることで空調効率の向上により温室効果ガス排出量の削減を図る。環境に配慮した生産活動を通じて、我が国の防衛力の維持・発展に尽力していく。

<新工場棟の概要>
所在地:栃木県那須郡那須町高久甲3-1(那須工場内)
名称:防衛管理棟
総床面積:5,580㎡
竣工:2024年12月予定
投資額:約15億円

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