川崎重工とエンジニアリング会社3社が協定書を締結

・液化水素サプライチェーンに関する FEED 業務について

 川崎重工業東洋エンジニアリグ(TOYO) 、日揮グローバル千代田化工建設の 4 社は、1 月 11 日、日本水素エネルギー(JSE)が取り組む液化水素サプライチェーン※1 に関する FEED 業務をより効率的に進めるため、JV 協定書を締結したと発表した。

 4 社は、川崎重工をリーダー会社として、豪州での液化・出荷基地(ビクトリア州ヘイスティングス地区) における、 水素液化設備(60 トン/日x2 基) や陸用の液化水素貯蔵タンク(1 万 m3x5 基)、大型液化水素運搬船の出荷基地など、 商用化の実現を見通すために必要なこれら設備に係る FEED(基本設計)業務を実施し、JSE が取り組む液化水素サプライチェーンの商用化実証を行う上で、最適な主要設備・仕様・コストなどを精査する。

 今後は、 液化水素サプライチェーンの普及に向けた動きに対し、川崎重工が持つ液化水素の貯蔵・荷役・運搬技術と、 TOYO、 日揮グローバル、 千代田化工が持つ豊富な海外でのプラント設計・建設実績と技術的知見を集結し、 本 FEED 業務を加速することで、日本が目指す 2050 年までのカーボンニュートラル実現に向けて貢献していく。

※1:JSE は、現在 NEDO グリーンイノベーション基金事業「液化水素サプライチェーンの商用化実証」 に取り組んでおり、 これは 2020 年 12 月 25 日に経済産業省が関係省庁と策定した「2050 年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」に基づき、カーボンニュートラルを実現する水素の大量消費社会を見据え、クリーン水素サプライチェーンの本格的な社会実装に向けて行うもの。

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