日総工産、日総テクニカルセンター熊本を増設

 日総工産(横浜市港北区)は12月21日、熊本県菊池郡大津町で稼働中の日総テクニカルセンター熊本(以下、TC熊本)の隣接地に新たな建屋を建設し、TC熊本を増設すると発表した。

 既に稼働しているTC熊本は、2023年4月に国内9か所目の自社教育施設として開所し、最新鋭の半導体製造装置を用いた実践的な教育カリキュラムによって、今年度内に社員80名に対する教育研修を随時実施している。

 その教育研修を経て配属された社員は、即戦力人材として取引先からの評価も高く、半導体製造に携わる人材不足の解消に資する施設として、内外から大きく期待されている。

 施設の増設により、建屋の延床面積は既存施設の約2倍となり、その研修対応人数は既存施設を含めて年間300名以上、現状の3倍を想定している。

 研修内容は既存に倣い半導体製造装置を用いた教育カリキュラムを基本としながらも、将来的には様々なニーズに応えられる施設として運用していく。増設後、新施設としての開所日は2024年5月頃を予定している。

 熊本県では、数多くの半導体に関連する新工場の建設が計画されており、今後益々の活況を呈すことが見込まれる反面、更なる人材不足が懸念されている。

 その課題への対応に向けて、TC熊本の隣接地に施設を増設することで、研修対応人数の拡大と教育内容の拡充を図っていく。

 日総工産は、旺盛な市場ニーズに対応することで、これからも熊本県の経済活性化や国内半導体産業の発展に貢献していく。今後、具体的な開所日が決定次第、改めて発表するとしている。

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