JCU、熊本事業所(仮称)新設へ益城町と立地協定を締結

 ㈱JCUは12月18日、2025 年12 月竣工予定の熊本事業所(仮称)新設に向けて、12 日に熊本県益城町と立地協定を締結したと発表した。熊本県庁で行われた調印式には蒲島郁夫熊本県知事立ち会いのもと、熊本県益城町の西村博則町長が出席し、JCUの木村社長と調印を行った。

 立地協定調印式スピーチで木村社長は次のように述べた。
 「半導体産業の集積地である熊本県に事業所を設立することは、当社にとってはもちろんのこと、関係するすべての皆様にも大変意義のあるものと認識しております。近年、電子機器の高機能化、市場の多様化に伴い、半導体関連に使用される表面処理薬品に対する機能の高度化や需要が高まっております。このような状況下で、当社としては、次世代半導体向けの表面処理薬品の開発機能を持った研究所および最新鋭の製造設備を備えた生産拠点を建設し、開発能力の強化と生産性向上に最大限努めていく所存でございます。」

 熊本事業所(仮称)は益城町の「くまもと臨空テクノパーク」内に2 万6178 ㎡の用地を確保、土地代を含め約84 億円を投資して半導体関連薬品を開発・製造するための研究棟と工場棟を建設する計画。施設内には、クリーンルームはもちろんのこと、研究開発に必要な様々な最新機器、開発した製品の性能評価をする専用装置なども取りそろえ、次世代技術を創出する万全な体制を構築する。また、製品製造に関しても、従来通り安心、安全、高品質な製品を提供するとともに、スマートファクトリー、二酸化炭素(CO2)排出の実質ゼロを見据えた設備の導入を計画しており、地域、社会に貢献できる事業所を目指す。新規雇用従業員は50 人を予定している。

<熊本事業所(仮称)の概要>
所在地:熊本県上益城郡益城町大字小谷字中高遊2083 番8 ほか1 筆(くまもと臨空テクノパーク)
用地面積:26178.40 平方メートル
新設内容:半導体関連薬品の研究開発及びそれら薬品を含めた製造拠点
着工時期:2024 年9 月(予定)
建築面積:8656 平方メートル
投資金額:84憶円
新規雇用従業員:50人
竣工時期:2025 年12 月(予定)

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