国際ロボット連盟(IFR)、マリーナ・ビル会長によるレポート

・iREX のまとめ

 IFR(International Federation of Robotics、国際ロボット連盟):2023年12月19日

 2023 年 12 月 19 日—-今年が終わりに近づき、来年がどうなるかを考えると、世界には多くの不確実性があることがわかります。そしてロボット業界は、当連盟が世界的な IFR 予測をまとめたときよりもさらに困難な経済見通しを見据えています。

■親愛なる読者の皆様
 今年が終わりに近づき、今後 1 年がどうなるかを考えると、世界には多くの不確実性があり、ロボット業界は世界的な IFR 予測をまとめたときよりも厳しい経済見通しに直面していることがわかります。

 同時に、11月末に東京で開催されたiREX展示会で得た好印象も今でも思い出に残っています。国際ロボット展示会は、パンデミック前の前回の2019年の展示会よりも5%多い、記録的な数の14万8千人の来場者(中学生と子供を除く)を迎えて開幕しました。特にロボットサプライヤーのブースでは、使いやすさを重視した協働ロボットのソリューションが多数展示されていました。可動式マニピュレーターも多数見られました(試作段階のものもありますが)。

 最新のプレスリリースでは、日本が物流分野の労働者(または労働時間)不足に直面する2024年に向けた重要な課題に焦点を当て、トラックの積み下ろしにロボットソリューションをすでに使用している企業がいかに多いかを示しました。継続的な労働力不足は、手術ロボットから農業のヘルパー、人型ロボットに至るまで、サービスロボットの応用例が増える可能性があることを意味します。

 当連盟独自の IFR 会議、特に (産業用) ロボット サプライヤー委員会およびサービス ロボットワーキンググループには、オンサイトおよびバーチャル参加の両方で新記録の参加者が集まりました。当連盟の世界統計の最新結果に加えて、議論は、将来のビジネスモデルにおけるデジタルプラットフォームの役割、ロボットに対する一般の認識に対するAIの影響、特に欧州におけるAIの規制面に焦点を当てました。

 また、当連盟は国際フォーラムに集まり、A3、CRIA、KAR、VDMA の代表者と当連盟の IFR 専門家が参加し、現在の市場状況だけでなく、近い将来の技術と市場動向についても紹介しました。

 私たちは東京で多くの皆さんと再会することができて楽しかったです。2024 年のイベントでさらに多くの皆さんにお会いできることを願っています。

 穏やかなホリデーシーズンと、幸せで成功した新年をお祈りいたします。

 Marina Bill(マリーナ・ビル)
 IFR会長

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。