キャタピラー 、0.28m3クラス油圧ショベルにアドバンスドアシスト仕様を追加

・2Dマシンガイダンス、バケット/旋回アシスト、E-フェンスの機能を搭載

 キャタピラー:2023年12月20日

 キャタピラージャパン合同会社(代表執行役員:ジョー・モスカト)は、バケット容量0.28m3クラスの後方超小旋回型油圧ショベルCat 308 CR及び超小旋回型油圧ショベルCat 308 SRに2Dマシンガイダンス、バケット/旋回アシスト、E-フェンスの機能を備え、現場の生産性向上、工期短縮に貢献する「アドバンスドアシスト仕様」を2024年1月よりラインナップに追加いたします。なお、建機メーカ純正の2Dマシンガイダンスを搭載した超小旋回型油圧ショベルは業界初となります。

・Cat 308 CR/308 SR アドバンスドアシスト仕様の主な特長は次のとおりです。

1. 2Dマシンガイダンスで高精度、高効率作業を実現
(1) 2Dマシンガイダンス機能※1の活用で、丁張作業や検測作業の省力化と効率化が期待できます。従来型の丁張施工で必須となる検測作業の負担を軽減し、工期短縮や安全性向上に貢献します。
※1:任意に設定した基準点や目標施工値を元に仮想の設計面を作成し、バケット刃先と仮想設計面の距離を車載モニタのインジケータバーやガイダンス音でオペレータにガイダンスする機能
(2) ブーム、アーム、バケット、旋回の各所に搭載されたセンサで車体姿勢を計測し、設定された目標施工値とバケット刃先との位置関係をリアルタイムで表示し、運転操作をサポートします。これによりオペレータの負担を軽減するとともに、習熟度に依存することなく高精度な施工が期待できます。
(3) 目標施工値(深さ・リーチ・勾配)は本体に標準装備のタッチスクリーンモニタで設定できます。モニタ表示のインジケータバー(7段階)とガイダンス音(連続音・断続音)で目標深さとバケット刃先との距離の遠近を把握でき、精度の高い施工が簡単に行えます。

2. バケットアシスト、旋回アシスト機能でさらなる施工効率アップ
(1) バケットの角度を一定に保つことができるバケットアシストは、整地や法面整形時の作業効率化をサポートします。2Dマシンガイダンスと組合せることで、さらに効率の良い作業が可能となります。
(2) 設定角度で旋回を自動的に一時停止させる旋回アシストは、積込み、ホッパー投入などで安全で効率的な作業を実現します。ジョイスティックレバーを中立に戻せば、停止が解除され、停止位置からさらに旋回できます。作業範囲を制限し、完全停止するE-フェンス旋回と組み合わせれば、2段階の停止位置を設定できます。
3. E-フェンスで作業範囲を制限し、安心、安全作業
(1) 天井や電線、木の枝などにぶつけない「上方」、水道管や光ケーブルなどの地中埋設物の損傷を防ぐ「下方」、前にある建物や障害物にぶつけない「前方」、車両や歩行者の通行がある場所や障害物などの近くにそれ以上旋回させない「旋回」、4つの境界を設定することができます。それぞれの境界で作業機(ブーム、アーム、バケット)、上部旋回体(旋回)が完全停止し、作業範囲を制限することで、安心の機械操作と現場の安全を確保します。
(2) 「上方」、「下方」、「前方」、「旋回」各E-フェンスの設定は停止させたい位置に作業機(旋回は上部旋回体)を操作し、モニタ設定すれば完了します。「上方」、「下方」の設定は数値入力でも可能です。

4. “もっと使いやすく”を追求した本体機能
(1) 作業機のスピードとジョイスティックレバー反応速度を、それぞれ3段階ずつモニタで変更できる作業機操作チューニングを搭載しています。現場の状況や作業内容、オペレータの技量や好みに合わせたチューニングが可能となります。
(2) 左ジョイスティックレバー1本の操作で走行(前後進、左右操向)が可能なスティックステアモードに簡単に替えることができます。現場間移動、ブレード整地作業等が楽な姿勢のまま、左手1本で走行操作でき、作業効率が高まり、オペレータの疲労軽減にもつながります。(NETIS登録番号:KT-220062-A)
(3) レバー操作なしで直進走行できるクルーズコントロールを装備しています。スティックステアモード走行時に、左ジョイスティックレバー前側のボタンを押すとその時の走行状態を維持し、操作レバーを保持しなくてもそのまま走行できます。右手の操作(ブレード、ワークツールなど)に集中でき、作業効率アップに貢献します。

5. Cat 308 CR、308 SRアドバンスドアシスト仕様の主な仕様値

 詳細は、ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。