クラレノリタケデンタル、三好工場の生産能力を増強

 クラレは12月15日、グループ会社のクラレノリタケデンタル(東京都千代田区)が、歯科材料の事業拡大を加速するため、三好工場(愛知県みよし市)における無機系歯科材料の生産能力を増強すると発表した。

 クラレノリタケデンタルは、歯科材料の製造拠点として三好工場、新潟工場(新潟県胎内市)を有している。三好工場では、ジルコニア製品、陶材などの無機系歯科材料を生産している。三好工場では現在各製品とも生産量が増加基調にあり、今後の増産に対応するため、三好工場内の建屋(総床面積:約12,000㎡)に設備移設、および能力増強投資を決定した。

<能力増強の概要>
場所:愛知県みよし市三好町東山300
増強能力:+60トン/年産(増強後の総生産能力 300トン/年産)
※将来のさらなる増強投資も視野に入れており、最大490トン/年産(現生産能力比+250トン/年産)に拡大可能。
稼働時期:2026年央(予定)
設備投資額:約22億円

■無機系歯科材料の特長
 同社は、無機系歯科材料として、ジルコニア製品、陶材を主力製品として開発、製造、販売している。いずれの製品も高強度、高審美性、高品質を強みとしており、特に近年では診療時間の短時間化を実現するジルコニアブロックの需要が高まり、北米を中心に売上高を伸ばしている。

<クラレノリタケデンタル株式会社>
本社:東京都千代田区大手町2丁目6−4 常盤橋タワー
代表者:代表取締役社長 山口 里志
資本金:3億円(㈱クラレ66.7%、㈱ノリタケカンパニーリミテド33.3%)
設立年:2001年10月1日 ※
主な事業内容:歯科用接着材・充填材、歯冠用硬質レジン、歯冠用セラミックス、歯科用石膏、歯科用CAD/CAM機器・材料など
※ クラレメディカル株式会社として設立。2012年より現社名。

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