牧野フライス、約210億円投じて山梨県に工作機械の新工場建設

・国内・国外ともに、受注機会を逃さない生産体制を構築

 ㈱牧野フライス製作所(東京都目黒区)は、山梨県富士吉田市に工作機械の新工場を建設する。統合報告書2023に記載、および複数メディアが報じた。

 同社は総額210億円を投じて、富士吉田工場(山梨県富士吉田市)隣接地に新生産棟2棟を建設、2026年1月に稼働する。国内での工場新設は14年の厚木事業所(神奈川県愛川町)以来12年ぶり。

 新工場は、半導体製造装置や航空機、電気自動車(EV)向けの部品が大型化していることなどに伴い、大型機の需要が国内外で拡大していることに対応する。小型から大型のマシニングセンターなどの組み立てのほか、板金加工や塗装などを手掛ける。需要拡大が見込まれる大型機は納期を現状に比べ半減し、富士吉田工場全体の年間生産能力を最大2倍に引き上げる。国内全体での工作機械の年間生産能力を現状に比べて2割高める。

 一方、海外では、中国をはじめとするアジア圏の市場成長 を見据えて、拠点を整備してきた。2022年度に中国の 武漢工場の稼働を開始したが、今後、この工場を更に 拡張していく予定。また昆山の拠点も、工場を更に整備し、 中国でも環境変化に対応し顧客の要望に応える 生産体制を確立する。

 ニュースソース

 参考:統合報告書2023