三井化学、新たな研究開発拠点「クリエイティブインテグレーションラボ™」を開設

・半導体・実装領域のソリューション提案力を強化

 三井化学(東京都中央区)は12月12日、半導体・実装領域における顧客との共創によるソリューション提案力を強化するため、名古屋工場内に新たな研究開発拠点となるクリエイティブインテグレーションラボ™を開設することを決定したと発表した。2024年5月に竣工する予定。

 三井化学名古屋工場では、半導体・実装領域のコア製品であるイクロステープ™(三井化学東セロ株式会社製造・販売)を軸に、継続的な情報収集活動と、顧客との共創によるスピード感のあるソリューションを提供してきた。クリエイティブインテグレーションラボ™ではこの実績を元に半導体・実装領域の研究環境および関連評価設備を集約することによって、顧客との共創が更に促進し、課題解決に貢献するソリューションの提案力強化を図っていく。

<クリエイティブインテグレーションラボ™ 概要>
正式名称:クリエイティブインテグレーションラボ™(英語表記 Creative Integration Lab.™)
所在地:愛知県名古屋市「三井化学 名古屋工場」内
目的:半導体・実装関連研究部署間がシームレスに連携する研究環境および関連評価設備を集約することにより、当該領域における顧客との共創によるソリューション提案力を強化する。併せて、関連研究部署の一体運営による問題解決能力向上および人材の育成を推進する。

■施設の特徴
 半導体・実装領域の技術者が訪れることを想定したICTテストフィールドおよび共創棟からなる研究施設とする。

➤ICTテストフィールド:クリーンルーム、ドラフト室、信頼性試験室、恒温恒湿室を有し、プロセス評価、性能評価、信頼性評価設備などを集約・拡充し、お客様と一緒に試作・評価する場を提供する。

➤共創棟:顧客及び研究者間のコミュニケーションの場と位置付ける。他拠点とも連携して共創に取り組むため、ICTテストフィールドでの試作にバーチャルで立ち会うことができる高速通信設備や、専門的な技術プレゼン(学会、展示会等)を共有できるデジタルプレゼンシステムなどを導入予定。

投資額:約30億円
スケジュール:23年2月着工、24年5月竣工予定

 ニュースリリース