日清食品、約315億円投じてブラジル日清に新工場建設

・拡大するブラジルの即席麺需要に対応するため、生産能力を増強

・さらに、輸出用製品の生産強化、製品ラインアップの拡充へ

 日清食品ホールディングスは12月6日、子会社であるブラジル日清 (NISSIN FOODS DO BRASIL LTDA) が、ブラジルのパラナ州ポンタグロッサ市に新工場を建設すると発表した。2024年6月に着工し、2026年3月の稼働開始を予定。ブラジル日清としては、1981年に稼働を開始したサンパウロ州イビウナ工場、2012年に稼働を開始したペルナンブーコ州グロリアドゴイタ工場に次ぐ3番目の生産拠点となる。

 日清食品グループは、2021年5月に発表した「日清食品グループ中長期成長戦略」でコア営業利益*1における海外事業比率を約45%とする目標を掲げ、海外事業の拡大に取り組んできた。2022年度のうちに目標を達成しましたが、今後もさらなる成長を目指して各国で事業を推進している。

 ブラジル日清は、No.1の売上2を誇る袋麺「Nissin Lámen」をはじめ、カップ麺「CUP NOODLES」「NISSIN YAKISSOBA U.F.O.」など高品質な製品を展開している。ブラジルの即席麺市場におけるシェアは約7割3で、リーディングカンパニーの地位を確固たるものとしている。

 今回、ポンタグロッサ市に新工場を建設することで、拡大するブラジルの即席麺需要に対応するとともに、輸出用製品の生産強化や即席麺以外のカテゴリも含めた製品ラインアップの拡充を図り、さらなる収益の拡大を目指していく。

 また、既存2工場 (イビウナ工場、グロリアドゴイタ工場) との連携によって生産・配送効率を高め、ブラジル全土への安定的な供給体制を構築していく。

*1 日清食品では、非経常損益としての「その他収支」の影響や連結時円換算為替レートの影響を除いた実質的な営業利益を「コア営業利益」と定義している。
*2 ブラジルの即席麺市場において。Nielsen IQ 2022年、数量ベース。
*3 Nielsen IQ 2022年、金額ベース。

<新工場の概要>
工場名:ブラジル日清 ポンタグロッサ工場 (仮称)
所在地:Rodovia PR-151, Km 164 + 578,61 metros, sentido Ponta Grossa – Castro
建設開始時期:2024年6月
稼働開始時期:2026年3月予定
生産品種:袋麺、カップ麺
敷地面積:413,223m2
工場延床面積:68,236m2
投資金額:約1,051百万レアル (約315億円*4)

*4 2023年10月末時点の為替レート (30円/レアル) から算出。

 ニュースリリース
 *リリース内容から「ですます調」で表記しています。