川重冷熱工業は12月5日、高圧・大容量の大型貫流ボイラ「Ifrit(イフリート)」シリーズに、水素混焼仕様を加え、12月より発売すると発表した。
同製品は、川重冷熱工業が培ってきた副生水素を燃料とする水管ボイラおよび炉筒煙管ボイラでの水素混焼技術と、「Ifrit(イフリート)」シリーズの特長である高圧かつ大容量で安定した蒸気供給を可能にしたノウハウを組み合わせ、水素ガスとLNG(液化天然ガス)の混焼モードと2つの燃料を個々に燃焼する専焼モードを切り替えることができる3モード燃焼(水素専焼、水素・LNG混焼、LNG専焼)のバーナを搭載し、混焼時は水素を熱量比0~30%までの任意の割合で利用可能な大型貫流ボイラ「Ifrit(イフリート)」を開発した。
脱炭素を志向するユーザーの導入機運の高まりを受けて、同製品では燃料別の燃焼モード切替を実現することと同時に水素専焼仕様もラインナップし、水素の導入初期段階から普及後までを見据えた、水素供給体制の進捗に合わせたカーボンニュートラルへの備えを提供する。また、利用にあたりボイラー技士免許は不要で、ボイラー取扱い技能講習修了者による取扱いが可能。
川崎重工グループは、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、水素エネルギーの普及・拡大に取り組んでいる。川重冷熱工業は今後も、水素関連製品の技術革新とラインナップ拡充に積極的に取り組み、多様な市場ニーズに的確に応えながら、環境負荷の低減、低炭素・脱炭素社会の実現へ貢献していく。
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