コマツ、建設・鉱山機械の運行管理システムプロバイダー「iVolve社」を買収

・安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指す-

 コマツは12月1日、豪州の100%子会社を通じて、建設・鉱山機械運行管理システム(以下FMS※)のプロバイダーであるiVolve Holdings Pty Ltd(本社:オーストラリア クイーンズランド州、CEO : Kim Parascos、以下「iVolve社」)を買収したと発表した。なお、本件によるコマツ連結業績への影響は軽微。

 iVolve社は中小鉱山・砕石業向けFMSを手掛ける技術会社であり、リアルタイムデータへのアクセスを通じて、運行管理情報の見える化、ランニングコストの削減、安全運行を実現するシステムを提供している。

 建設・鉱山業界では、安全かつ生産性の高い現場オペレーションの実現が求められている。
この課題を解決するため、コマツはこれまで大規模鉱山向けには100%子会社であるモジュラーマイニングシステムズ社のFMSを、建設土木業向けにはICT施工のソリューションであるスマートコンストラクションの導入を進めてきた。

 iVolve社は大規模鉱山と建設土木業の間に位置する、中小規模鉱山・砕石業向けFMSの開発・販売に強みを持っており、豪州や北米の顧客の現場で最適な運行管理を実現している。

 今回の買収により、独自のIoTプラットフォームを持つiVolve社のFMSを新たなソリューションとしてグローバルに展開し、顧客の現場の安全性と生産性の向上に一層貢献していく。

 買収完了後も、iVolve社は独立したグループ企業として、自社サービスを展開する。さらに、コマツを通じた新たな事業機会の獲得によって、建設・鉱山機械市場における世界有数のFMSプロバイダーを目指していく。

 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していく。

※FMS:Fleet Management System(フリート・マネジメント・システム)の略称。

<iVolve社の概要>
会社名:iVolve Holdings Pty Ltd.(非上場企業)
所在地:オーストラリア クイーンズランド州ブリスベン
代表者:Kim Parascos
事業内容:中小規模の露天掘り鉱山・砕石業向け建設機械運行管理システムの開発、販売
会社URL:https://www.ivolve.com/https://www.ivolve.com/

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