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UBEマシナリーなど、さまざまな廃プラを分別不要で再資源化、3社連携で取り組みを加速

 UBEグループの機械事業の中核会社、UBEマシナリーは11月20日、廃プラスチックなどマテリアルリサイクルに向けた取り組みを加速するため、プラスチックリサイクルの分野で混合溶融技術に強みを持つ㈱放電精密加工研究所と金型製造技術に強み持つ㈱セイコーレジンと業務提携することで合意致したと発表した。この提携を通じ3社は、廃プラスチックなどの再資源化に至る機器や金型をシステム供給し、喫緊の課題となっているサスティナブルな社会の実現に向けて新たな一歩を踏み出した。

 今回の業務提携に向けた検討は、UBEマシナリーがこれまで射出成形機の分野で培ってきた特殊成形技術(ダイレクトサンドイッチ成形)と、放電精密が保有する混合溶融技術、セイコーレジンが永年培ってきた金型製造技術の融合により、プラスチック廃棄物、木や竹などの未活用天然資源、さらにはフードロスとなっていた素材を活用し、新しいプラスチック製品として生まれ変わらせることのできる機器、金型システムをトータルで供給することを目指すもの。

 具体的には、海洋性プラスチックごみなどの分別困難な樹脂同士を分別不要で混合したり、木粉、竹粉、コーヒー・茶殻、貝殻粉などとリサイクル樹脂を混ぜたりした上で、ポリプロピレンの新材などで覆って成形することにより、リサイクル樹脂の充填率を極限まで高めた状態で成形できる設備と金型をシステムとして供給することにしている。今回の取り組みにより、廃プラやバイオマスを混ぜ合わせることによる製品の表面品質や臭気の問題も克服。プラスチックごみの資源循環に向けた取り組みをさらに加速させる。

 今回、3社の業務提携により事業化を推進し、早ければ2023年度中にも自動車や生活雑貨業界への供給を目指している。なお、当該システムを使った製品を2023年11月28日から幕張メッセで開催される「IPF JAPAN 2023」に出展する予定。

 詳細は、ニュースリリース

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