㈱荏原製作所は10月24日、熊本県より松原排水機場におけるポンプ設備の更新工事を受注したと発表した。
■背景と狙い
同地区は宇土市中心部に位置する、水稲や野菜、果樹などを組み合わせた複合営農が盛んな地域。海抜が低いこの地域では、近年の気候変動が影響していると考えられる豪雨による河川の増水や既設排水機場の老朽化により、浸水被害発生の可能性が増大していた。今回、既設排水機場に代わる本機場が近隣に建設されることで、新たなポンプ設備が地域の浸水被害防止に貢献する。
■概要
今回の工事は以下を予定している。新しく設置される6台のポンプが稼働すると、本機場の排水能力は2,280m3/min です。これは標準的な25m プール約4個分の水を約1分で空にする能力。
<工事諸元>(抜粋)
横軸斜流ポンプ:1650HZGM型
Φ1650mm×380m3/min✕2.80m
6台
工期:2023年10月10日~2026年6月30日
施工場所:宇土市馬之瀬町地内
■今後の展開
荏原は雨水排水機場では国内トップのポンプ納入実績を持ち、現在も新設はもちろん更新や改造など多くのプロジェクトを遂行中です。荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指している。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG 重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。