ソディック、リニアモータ駆動フェムト秒レーザ加工機「LSP5070」を開発、24年1月より発売

・大型・高精度・難加工用途向け

 ㈱ソディックは10月10日、リニアモータ駆動フェムト秒レーザ加工機「LSP5070」を開発し、2024 年 1 月 より受注開始すると発表した。販売予定価格は、1 億 2,000 万円(税抜き)、生産目標台数は年間6台。

 ソディックが放電加工機のリーディングカンパニーとして、リニアモータ駆動方式の放電加工機を販売開始してから約四半世紀、通信・自動車・航空宇宙・医療・家電などあらゆる業界での精密金型製作及び超精密部品加工において導入され、累計出荷台数は 60,000 台以上を達成した。

 新製品「LSP5070」は、長年培われたリニアモータ制御技術と最先端のフェムト秒レーザ技術、および AI(人工知能)機能、IoT プラットフォームなどを融合、汎用性/高速性を追求し大型材料の加工に対応したリニアモータ駆動 フェムト秒レーザ加工機。

 主要ターゲットとしては、大型 FCV(燃料電池車)の燃料電池用金属セパレータ金型の加工向けを想定し ている。FCV 1 台あたりセパレータは約 800 枚必要とされており、従来多く使われているプレス金型鋼 SKD11 では耐久性が約 20 万枚しか打てないところ、難加工ながら超硬度の粉末高速度工具鋼は 10 倍以上の耐久性を持つとされることから、「LSP5070」は超硬度粉末高速度工具鋼製の金型加工を前提とした精度およ び速度を実現した。

 FCV は、エネルギー効率が高く走行時に CO2 や大気汚染物質の排出がゼロの ため“究極のエコカー”とも称されている。今後、価格も下がることが予想され、建設機材や長距離トラッ クなどの大型車両中心に普及台数目標は 2025 年までに 20 万台、2030 年代までには 80 万台と市場拡大の期 待が高まっている。

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