鹿島、成瀬ダムで自動化施工システムによる「現場の工場化」を実現

・自動ダンプトラックによる運搬・荷下ろし作業の最適化実現と遠隔管制システムの現場運用開始

 鹿島建設は10月13日、国土交通省発注の成瀬ダム堤体打設工事(秋田県東成瀬村)において、2020年度から適用している自動化施工システム「A4CSEL®※1」(クワッドアクセル)の機能・性能の向上、適用範囲の拡大を推進していると発表した。

 今回、同ダム工事において、CSG※2の自動搬送と自動ダンプトラックでの運搬・荷下ろし作業を実現したことで、既に適用している自動ブルドーザによるまき出し、自動振動ローラによる締固め作業と合わせて、CSGの製造から打設に至る全ての作業を完全自動化することに成功した。これにより、鹿島が成瀬ダムにおいて目指してきた「現場の工場化」の一つの形が実現した。

 また、成瀬ダムでは現在、自動ダンプトラックなど自動化された建設機械が14台稼働している。これらを約400km離れた鹿島西湘実験フィールド(神奈川県小田原市)から遠隔管制する方式で施工を進めている。

※1 Automated/ Autonomous/ Advanced/ Accelerated Construction system for Safety, Efficiency, and Liability

※2 Cemented Sand and Gravel:現地発生材(石や砂れき)とセメント、水を混合してつくる材料

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