コマツ、バンコックコマツがデミング賞を受賞

 コマツは10月11日、子会社であるバンコックコマツ(以下BKC)が、「2023年度デミング賞」を受賞したと発表した。

 コマツは、1961年に全社的品質管理(QC)を導入以降、1964年にデミング賞実施賞(現デミング賞)、1981年に日本品質管理賞を受賞するなど、総合的な品質管理(TQM)活動に積極的に取り組んできた。また、海外現地法人にもTQMを導入し、ナショナルスタッフ自らが問題を発見して業務の付加価値を高める職場環境を醸成するなど、海外現地法人の経営の現地化を進め、2013年に中国の小松山推建機公司、2018年にインドネシアのコマツインドネシアもデミング賞を受賞している。

 BKCは、グローバルな需要を支えるクロスソース※1の重要な生産拠点として品質経営の体制強化に取り組んできた。品質を経営の核とし、経営トップから現場まで、現地社員と駐在員が一丸となって懸命にTQMを実践し、組織能力を向上させてきたことが今回の受賞につながった。

 BKCは引き続き、顧客への価値を創造し、顧客や販売会社、サプライヤーを含むすべてのパートナーに笑顔をもたらす企業を目指していく。

 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していく。

[受賞理由]※一般財団法人 日本科学技術連盟からの文書の転載

 同社は、持続的成長のためパートナーである顧客や販売会社、サプライヤー、親会社であるコマツとの連携を深め、地域の要求に合った部品開発や、新製品のリードタイムの短縮を実現している。同社は、工場管理を徹底しており、特に、5SやTPMが現場に定着し、鋳造工場でも明るくきれいな環境で作業が行われている。人材教育を推進しトップ自らがTQM活動を率先して実行することで、TQMについての共通認識を現場に浸透させて、全社的な一体化を進めている。

※1:需要や為替変動に強いフレキシブルなグローバル生産供給体制のこと。

<BKCの概要>
社名:Bangkok Komatsu Company Limited
設立:1995年
所在地:タイ チョンブリー県
代表者:Charoen Ruengwilai
事業内容:建設機械、鋳造品、スペア部品等の生産
従業員数:約1,000名

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