㈱タクマは10月3日、東京都下水道局より「落合水再生センター砂ろ過機械設備再構築その2工事」を受注したと発表した。
■事業の概要
全国には約2,200か所の下水処理施設がありますが、供用開始から15年以上経過した施設が9割を超えるなど老朽化が進んでおり、設備の更新需要が高まっている。落合水再生センターは、1987年に砂ろ過設備の運転を開始して以降、区域の下水を処理する他、再生水の一部を都心部ビルのトイレ洗浄や清流復活事業に利用するなど、水資源を有効活用し、都市の良好な水環境に貢献している。工事では、2021年12月に受注したその1工事に続いて、同施設にて下水の高度処理を行う老朽化した砂ろ過設備を更新する。その1工事の約13万㎥/日と合わせて、全量ろ過水量としては日本最大34万㎥/日となる。
■タクマの取り組み
今回納入する高速上向流移床型砂ろ過設備は、コンパクトながら従来の2-3倍のろ過能力がある。既存の固定床式砂ろ過設備をそのまま更新する場合に比べ、設置池数の削減や工期短縮を図りながら、工事期間中も通常の処理水量を維持したまま更新することが可能。タクマの常に安定したろ過性能を発揮できる設備と、日常運転の制約を最小限に抑えた更新工事により、安定的な水処理を継続いただくことで、同区域の水環境の保全に貢献する。
■タクマの今後の取り組みについて
タクマの砂ろ過設備はこれまで顧客の多様なニーズに応えることで実績を積み重ね、1979年以降2,800台以上を納入してきた。タクマは今後も、これまでに培ってきた豊富な実績と水処理技術をもとに、顧客や社会に必要とされる砂ろ過設備や下水汚泥焼却発電システムなどの提供を通じて、ESG課題でも掲げる資源・環境保全を図り、持続可能な社会の実現に貢献していく。
<概要>
発注者:東京都下水道局
工事名:落合水再生センター砂ろ過機械設備再構築その2工事
建設場所:東京都新宿区上落合1-2-40
工事内容:既存の固定床式ろ過設備から高速移床式砂ろ過設備への更新
施設規模:全体水処理量34万㎥/日のうち、21万㎥/日の更新
契約金額:47億5,000万円(消費税抜き)
契約工期:2023年8月~2028年2月
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