㈱技研製作所は9月27日、同社の「インプラント工法Ⓡ」で橋脚基礎を築いた首都高速道路「高速大師橋更新事業」の橋桁一括架け替え工事が 6 月に完成したと発表した。基礎工では、大きな支持力が得られる鋼管矢板井筒基礎※1 が選定され、約 50mもの長尺杭を高精度かつ安全に圧入でき、早期完工が可能な「インプラント工法Ⓡ」が評価された。圧入施工は、グループ企業の㈱技研施工(高知市)が行った。
全国で高速道路の老朽化が問題となり、大規模な修繕・更新工事が急がれる中、高速道路の有料期間を2065年までとしていたところ最長2115年まで 50年間延長することを盛り込んだ道路整備特別措置法などが5月に成立し、法改正によってその財源確保が図られることとなった※2。今後も全国の高速道路で老朽化対策や 4車線化などの工事が進められていく
首都圏の大動脈として経済を支えてきた首都高では大規模なリニューアルプロジェクトが実施されており、同案件はその一環で進められた。国民も関心を寄せるこのプロジェクトにおいて、橋梁整備の根幹をなす基礎工で、「羽田線(東品川・鮫洲)更新事業」でも大きな実績を上げており、今後も新たに計画されるであろう大改修でも「インプラント工法Ⓡ」の採用が期待できる。引き続き建設課題を解決する工法技術提案および実績の積み重ねを通じ、日本経済の持続的な成長に貢献していくとしている。
※1 地中深く圧入した鋼管矢板で地盤を囲って締め切り、その中にコンクリートを充填して構築する基礎構造物。
※2 国土交通省は2115年までに必要となる高速道路の改修費は総額 8兆3千億円に上ると試算しています。
詳細は、ニュースリリース
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