古河機械金属のロックドリル部門、ブラストホールドリルの整備サービス事業を強化

・北関東地区の整備サービス事業の伸長と人材育成の場に

 古河機械金属は10月2日、グループの中核事業会社で、ロックドリル部門を担う古河ロックドリル(東京都千代田区)は、古河機械金属が2023年7月に設立したFRD北関東(栃木県小山市)において、北関東地区でのブラストホールドリルの整備サービス事業の伸長とメカニック人材の育成を強化するため、10月1日より整備サービス事業を開始したと発表した。

■背景と目的
 古河ロックドリルは、整備サービス事業として、いわき整備工場(福島県いわき市)と関西整備工場(大阪府西淀川区)にて、主要製品である油圧ブレーカとトンネルドリルジャンボの整備を行っているが、ブラストホールドリル※の整備工場は自社で有しておらず、全国各地の指定サービス工場にて整備を行ってきた。
栃木・茨城県を中心とした北関東地区では、砕石場が多く、ブラストホールドリルの主要製品でもある油圧クローラドリルが相当数稼働しており、整備サービスを適宜行っていくことが重要になる。これまで指定サービス工場にて行っていた同地区の整備サービス事業を、今後、当社のグループ会社であるFRD北関東が行うことで、同地区での整備サービス事業の伸長を図るとともに、ロックドリル部門内におけるブラストホールドリル整備技術者の育成の場としての役割も果たしていく。

 具体的には、FRD北関東にてブラストホールドリルの整備技術を有するメカニック人材の育成や新入社員のOJT教育を行う構想で、ロックドリル部門内の整備サービス力をより強化し、顧客への高品質な整備サービスの提供、更にはカスタマーサクセスの実現につなげていく。

 古河ロックドリルは、顧客の要望に行き届いた対応をするため、今後も人材育成とライフサイクルサポートビジネスの強化に努めていく。

※ブラストホールドリル:発破用の孔をせん孔する機械で、鉱山・砕石・土木工事等の比較的大規模な発破に使われる。古河機械金属では、地表にて使用されるクローラドリル、ダウンザホールドリル、ロータリドリルの総称としてブラストホールドリルと呼んでいる。

会社名:FRD北関東株式会社
所在地:栃木県小山市横倉623-1
代表取締役社長:神宮 彰
設立:2023年7月10日
大株主および持株比率:古河機械金属株式会社100%

■油圧クローラドリルとは
発破用の火薬を装填するため下向きにせん孔する(岩盤に孔(あな)を開ける)自走式機械。鉱山や砕石場等の露天掘り掘削現場では油圧クローラドリルでせん孔し、岩盤を発破することにより石を採取する。国内外の現場で活躍しており、インフラ開発を支える原材料となる砕石や石灰石、金・銀等の非鉄金属鉱山、鉄鉱石鉱山等の鉱石採掘に貢献している。せん孔する孔の大きさにより火薬量が変わり、発破後の石の生産量が増減する。油圧クローラドリルは、せん孔する孔の大きさによりサイズが異なるため、現場の生産規模に合ったサイズ選定が必要。

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