マグネスケール、奈良県奈良市・大和郡山市にレーザスケール工場を建設、約117億円投資

 DMG森精機のグループ会社である㈱マグネスケール(東京都江東区)は9月28日、2025年5月の完成を目指し、奈良県奈良市と大和郡山市にまたがる13,220㎡の土地に、レーザスケールの生産工場を建設することを決定したと発表した。9月26日に、山下 真奈良県知事、仲川 げん奈良市長、上田 清大和郡山市長を招き、起工式を執り行った。

 レーザスケールは最先端の半導体製造装置や高精度金属加工機に使用される、ピコメートル・レベルの分解能を持つ位置検出システムで、加工精度や検査精度が向上する中、その需要と重要性がますます高まっている。特に半導体の微細化にはなくてはならないものであり、その供給責任はますます重くなっている。

 現在、レーザスケールは神奈川県の伊勢原事業所で製造しているが、2025年には生産上限である2万5千軸に達することが予想されるため、新規の生産拠点の建設を決定した。 新設の奈良事業所と伊勢原事業所で、最大6万軸の生産能力を確保する予定。

 奈良事業所は生産の拡大だけでなく、市場の要求に応えるための最先端のレーザスケール開発設備を備え、また、災害時の事業継続体制(BCP)として伊勢原事業所との相互バックアップ機能を持たせる。

<株式会社マグネスケール 奈良事業所の概要>
所在地 :奈良県大和郡山市上三橋町355-1、奈良県奈良市今市町48-1
敷地面積 :13,220㎡(3,999坪)
建屋構造 :地上3階、地下1階
延床面積 :17,623㎡(5,331坪)
操業開始 :2025年5月末 建物完成、 2025年9月 操業開始
総投資額 :約117億円(機械設備含む)
現地雇用 :約50人から始まり段階的に150名規模に
生産品目 :レーザスケール
生産能力 :約35,000軸(年間)

<株式会社マグネスケールの概要>
本社 :東京都江東区枝川3-1-4
代表 :代表取締役社長 大野 治
創立 :1969年8月1日
資本金 :10億円
事業内容 :マグネスケール、レーザスケール、デジタルゲージの開発・生産・販売
売上高 :2023年度200億円見込、2030年度に400億円を目指す。
備考 :2010年にソニーマニュファクチュアリングシステムズ社の計測機器事業を譲受け、㈱マグネスケールとしてDMG MORIの連結グループ化。

 ニュースリリース