日立建機は9月19日、つくば国際会議場において、「部品・サービス事業戦略説明会」を開催し、バリューチェーン事業の半分を安定的に占める収益源である部品・サービス事業の売上高を2025年度に3,000億円以上をめざすと表明した。先崎正文・執行役社長COOは概ね次のように挨拶した。
「バリューチェーン事業の拡充は、日立建機の経営戦略の柱の一つです。この戦略は、過去から取り組んでおり、順調に進んでいるという認識を持っています。また、米州市場においても、独自のバリューチェーン事業を強化し、安定成長実現して参ります。部品・サービス事業は、バリューチェーン事業の売上の半分を占め、今後も成長が見込めるということを、今回の説明会は、当社の重要なステークホルダーである皆様にぜひご理解いただきたいと思っています。
バリューチェーン事業は新車の需要変動に左右されず安定した収益源で、2023年度は2022年度に続いて過去最高の売上収益を更新する見込みです。また調整後営業利益においても、全社連結を上回る伸び率が見込まれており、同事業は利益貢献が高いということがいえます。
日立建機ではこの間、原材料価格の高騰や物流費の上昇の影響には、世界市場向け建設機械の販売価格を引き上げております。本日説明する部品・サービス事業においても、毎年1回の価格改定を実施しており、加えて2022年度には臨時の価格改定を実施いたしました。今後も資材費・物流コストの増加分は販売価格に転嫁することで利益の改善をはかる予定でございます。
部品・サービス事業は、バリューチェーン事業の半分を安定的に占める収益源です。今中期経営計画中、2025年度には部品・サービスの売上は3,000億円以上をめざしてまいります。また、サーキュラーエコノミーへの取り組みにおいては、製品ライフサイクル1.5倍をめざしてバリューチェーン事業を拡大し、顧客価値の最大化と資源消費の最小化を両立させます。
■部品・サービス事業説明会のまとめ
1.部品・サービス事業の安定性と今後の成長性
・部品・サービスは、バリューチェーン事業を支える安定的収益源として 2025年度に3,000億円以上をめざします。
2.部品・サービス事業を取り巻く事業環境
・稼働台数の増加・捕捉率の向上・製品の長寿命化により、 部品・サービスはさらなる事業拡大をめざします。
3.部品・サービス事業の重点施策
・部品:供給体制を強化し、適正在庫によりキャッシュを創出します。
・サービス:ConSiteと直販直サを強みに、お客さまと長期間つながります。
・再生:事業体質の強化・本体再製造の展開で売上収益を拡大します。
4.米州市場における部品・サービス事業戦略
・米州での独自展開分の部品・サービス売上収益を 提携解消前と比較して、2025年度に約8倍をめざします。
詳細は、部品・サービス事業戦略説明会資料
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