日本鍛圧機械工業会は 4月10日、2023年3月度の鍛圧機械受注実績を発表した。受注総合計は385.3億円と、前年同月比で17.2%増と4カ月ぶりのプラスとなった。これはコロナ以降、単月では昨年の6月に次ぐ高い数値となった。 プレス系、板金系、サービス系全てでプラスだったが、長納期化・原材料高そしてウクライナ問題等と世界経済への不安定要素は継続しているものと思われる。
機種別によると、プレス系機械が133.5億円で32.4%増となった。小型プレス22.6%増、中型プレス4.7%増、大型プレス2.1倍、超大型2.9倍、フォーミング2.6倍で、油圧プレス・自動化装置はマイナスだった。板金系機械は158.5億円で17.2%増であり、パンチング46.7%増、プレスブレーキも22.1%増となったが、レーザ・プラズマは17.2%減となった。
国内は178.5億円、前年同月比10.0%増で、鉄鋼24.3%増、金属25.9%増、一般機械20.4%増であったが、自動車9.6%減、電気も24.7%減となった。
輸出は113.5億円、前年同月比53.7%増だった。韓国・台湾向け2.2倍、東南アジア向け2.1倍、インド向け6.1倍、欧州向58.3%増で、中国向けが5.9%減、北米向けも21.3%減となった。