・再生可能エネルギーの安定供給に貢献
JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は2月16日、北海道ガスから、北ガス石狩風力発電所における蓄電池システムのEPC(設計・調達・建設)業務を受注したと発表した。
近年、カーボンニュートラル実現に向けて、太陽光や風力など再生可能エネルギーの導入が進む一方で、昼夜・天候・風況などに左右され、安定的な電力供給が困難となることから、その調整力として蓄電池システムの大規模な導入が期待されている。
同工事で建設する蓄電池システムは、風況に応じて出力変動する風力発電の調整力として応答性に優れている。同システムを北ガス石狩発電所にあるガスエンジン発電機と連携させることで、風力発電所の安定稼働および電力系統への出力変動緩和に貢献する。
JFEエンジニアリングは、これまでバイオマス・地熱・太陽光・風力など、再生可能エネルギー発電所を建設した実績を豊富に有しており、その優れたプラントエンジニアリング力とEPCへの対応力が評価され、今回の受注に至った。
同工事と並行して、JFEエンジニアリングは新電力子会社のアーバンエナジーと共同で開発中のマルチユースEMSを組み込んだ大型蓄電池を鶴見製作所内に設置し、今春の運用開始を目指している。今後も顧客の様々な用途に応じた蓄電池システムの導入を促進することで、カーボンニュートラルの実現に貢献していく。
<工事概要>
発注者:北海道ガス株式会社
設置場所:北ガス石狩風力発電所構内
蓄電池容量:1,500kWh(予定)
運用開始:2024年9月(予定)