㈱荏原製作所は2月16日、近畿地方整備局より毛馬排水機場(以下:本機場)におけるポンプ設備改修工事を受注したと発表した。対象となる排水ポンプは国内最大級の口径4000mm。
本機場は比較的大阪湾に近い、一級河川の淀川から分流する大川に位置している。高潮時の地域の浸水防止と大雨による河川流域の洪水対策を目的に約40年以上前に建設され、周辺流域にある大阪市内の市街地を中心とした地域を守り続けてきた。しかし、近年は経年劣化に伴う設備の機能低下がみられるようになり、排水ポンプは順次改修工事が進んでいる。
本機場には合計6台の大型排水ポンプが設置されている。全てのポンプの口径が4000mmという国内有数の大型排水機場で、全台稼働すると毎秒330トンの水を排水できる能力を持っている。今回は6台のうち1台の改修工事を実施する。
今回のポンプ設備の改修工事は以下を予定している。ポンプの分解整備や診断を行うことで、本機場の排水機能の維持と設備維持管理費の軽減を実現する。
<工事諸元>
(抜粋) 2号立軸 軸流可動翼ポンプ4000VSKGM型 1 台
工期:2023年1月19日~2025 年6月30日
施工場所:大阪府大阪市都島区毛馬町3丁目地先
荏原は雨水排水機場では国内トップのポンプ納入実績を持ち、現在も新設はもちろん更新や改造など多くのプロジェクトを遂行中。荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指している。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG 重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。