Abalance、約395億円投じてベトナムでセル工場を建設(第1フェーズ)

 Abalance(東京都品川区)は2月10日、グループのVietnam Sunergy Joint Stock Company(以下、VSUN)における太陽光パネル製造の主要部品となるセル工場建設(第1フェーズ)のための固定資産の取得について、同日開催の取締役会で決議したと発表した。

 今回の設備投資の目的は、VSUNの第4工場の竣工に伴い、拡大した生産能力の基で、太陽光パネルの生産に必要となる主要部品のセル(N型 TOPCon)を現状の外部調達から自社生産化により、部品調達の安定化、垂直統合されたサプライチェーンの強化と共に、 各国の輸入規制等の市場動向にも対応することにある。また、主要部品の大量生産化 によるコスト削減を実現することで、グループ連結業績の利益率向上を図る方針。

 同プロジェクトは、業界で最も先進的な生産ラインと試験装置を導入し、第1フェーズ は 2023 年 10 月の完成を予定している。また、同プロジェクトは年間生産能力6GW (投資額:約3億 US$(394.5 億円)、その内、第1フェーズは年間生産能力3GW(投資額:約 1.8 US$(236.7 億円)を予定している。

 なお、設備投資資金は、後述の通り、自己資金及び借入金により充当するが、生産予定のセルは、VSUNの太陽光パネル製造利用のほか、外部の市場販売も視野に入れている。

<第1フェーズの固定資産取得の内容>
資産概要:セル工場新設に係る建物、附属設備、及び機械装置
設備投資額:約 1.8 億 米ドル(236.7 億円)
所在地:ベトナム国フートー省錦渓工業団地
敷地面積:約 13.42 ヘクタール
生産能力:年間生産能力:3GW
製造品目:太陽光パネル製造の主要部品となるセル生産
決済方法:自己資金及び借入金により充当
相手方の概要:セル工場新設に係る建物、附属設備、及び機械装置を取得予定であり、相手方については現地企業を予定しているが、相手先との間には資本関係、人的関係、取引関係、関連当事者として特記すべき事項はない。

<第1フェーズの固定資産取得の日程>
取締役会決議:2023 年 2 月 10 日
固定資産取得日:2023 年 10 月(セル工場完成、完成後にテスト稼働を経て順次稼働を予定)

今後の見通し:VSUNにおけるセル工場建設は、2023 年 10 月に同工場の完成、完成後にテスト稼働を経て順次稼働を予定しているため、同社における 2023 年6月期の通期業績予想数値に 与える影響は軽微だが、2024 年6月期の業績に大きく寄与する見込み。

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