平田機工(熊本県熊本市)は1月23日、成長市場と捉えるEV(電気自動車)、半導体関連の生産設備事業の生産能力増強に向け、七城工場(熊本県菊池市)を拡張すると発表した。
平田機工は、2022年5月に発表した中期経営計画(2022~2024年度)の基本方針のひとつに「成長市場でのビジネス拡大」を掲げている。成長市場と位置づけるEV、半導体関連分野では今後も堅調な受注が見込まれることから、生産能力の増強は必須の課題。今回、既存の七城(しちじょう)工場の生産スペース拡張を図ることで、生産能力の増強と一部機能集約による生産効率の向上を図る。
<計画概要>
Ⅰ.対象工場:平田機工株式会社 七城(しちじょう)工場
(住所:熊本県菊池市七城町蘇崎1471番地10)
Ⅱ.目的
① EV関連生産設備の生産スペース確保
② 半導体関連生産設備の生産スペース確保
③ 現在、複数工場に分散している熊本第二事業部の拠点集約による業務効率向上
Ⅲ.概要
自社で所有する七城工場の敷地の一部(駐車場などとして利用)に生産建屋と事務所棟を増築する。
・ 現行建屋延床面積 約11,000㎡
・ 増築後の総延床面積 約 17,000㎡ (拡張延床面積 約 6,000㎡)
Ⅳ.工事期間
2023年4月~2024年6月(予定)
Ⅴ.費用
非開示(但し、東京証券取引所上場規程が定める適時開示基準には該当しない金額水準を想定)
また、上記に加え、関東事業部(栃木県宇都宮市)および関西事業部(滋賀県野洲市)においても、生産関連スペースの拡大、生産効率の向上に向けた取り組みを行っている。
<関東事業部>
受注拡大に伴い、社外に生産スペースを賃借し、生産機能の拡大を図っている。また、工場内の生産能力増強についても検討を進めている。
<関西事業部>
既存建屋の老朽化に伴い、同建屋を解体し新棟を建設中。新棟では、生産設備の効率的な配置や加工機械の新規導入などでさらなる生産性向上を目指す。(新棟完成は2023年8月末予定)
なお、現中期経営計画では、最終年度の売上高を対2021年度比 32%増とする計画を掲げている。この達成に向けては、工場拡張のほか、社外での生産スペース確保にも取り組む必要があり、並行して対応している。