古河機械金属、新興国向けに油圧クローラドリルの新シリーズ「HCR L100-E3」を販売開始

・燃費低減と高いせん孔性能を実現

 古河機械金属グループの中核事業会社で、ロックドリル部門を担う古河ロックドリル(東京都千代田区)は1月16日、新興国向けに排出ガス3次規制対応と同等の最新エンジンと最先端の低燃費化技術「スーパーエコノミーモード PLUS」のほか、「セミオートドリリング制御 iDS」を搭載する油圧クローラドリルの新シリーズ「HCR L100-E3」を開発し、2022年12月より販売を開始したと発表した。初年度20台の販売を見込んでいる。

 古河ロックドリルは、主力製品として油圧クローラドリル「HCR シリーズ」をラインナップしています。「HCR シリーズ」のなかでも大孔径せん孔が可能な現有製品「HCR1500-EDII」は、最大せん孔径Φ127mmで、主に石灰石鉱山や金・銀等の非鉄金属鉱山、鉄鉱石鉱山等で使用されてきた。近年では、コロナ禍などを背景に資源価格が高騰し、より効率的に生産量増が期待できる「HCR1500-EDII」の需要が高まっている。古河ロックドリルは、更なる燃費低減とせん孔性能向上を実現するため、「HCR1500-EDII」の後継機種として油圧クローラドリルの新シリーズとなる「HCR L100-E3」を開発した。

 「HCR L100-E3」は、排出ガス3次規制対応と同等の最新モデルのエンジン(高出力電子制御式ディーゼルエンジン)を搭載したほか、最先端の低燃費化技術「スーパーエコノミーモードPLUSにより、岩質に応じた適正なエンジン回転速度を選択することで、燃料消費量を低減し、環境に配慮した。

 更に、岩質の変化に応じて最適なせん孔状態を自動制御する「セミオートドリリング制御iDS(Intelligent Drilling System)」により、よりスムーズなせん孔を可能にしたほか、生産効率悪化の要因となる孔曲がりの軽減やドリリングアクセサリの長寿命化を実現させた。今後、新興国の東南アジアやアフリカのほか、豪州などにおいて同製品を展開していく。

 古河ロックドリルは、引き続き製品開発に取り組むとともに油圧クローラドリルの新シリーズとなる「HCR L シリーズ」の更なるラインナップ強化を図り、国内外のインフラ発展に貢献していく。

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