村田機械とホリベマシナリー、立型CNC旋盤NX2-VH12Nを販売開始

・共同開発の新型ガントリーローダ搭載で大径ワークの自動化を実現

 村田機械(京都市伏見区)グループのホリベマシナリー(名古屋市西区)は10月26日、ガントリーローダを搭載し、大径ワークの自動化を実現した立型CNC旋盤NX2-VH12Nを開発。11月8日開幕の第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2022)村田機械ブースに展示、受注活動を開始すると発表した。

 NX2-VH12Nはチャックサイズ最大 24インチ、刃物台形状:12角タレット、最大加工ワーク: φ610mm × 400mmの大径ワークの加工が可能な立型旋盤。従来、立型旋盤における大径ワーク搬送の自動化には、村田機械が得意とするガントリーローダではなく、ロボットアームが用いられてきた。ガントリーローダの場合、機械上部でワーク搬送し、機械上部から機内にアクセスする必要があり、ローダの上下ストロークが長くなり機械全高が高くなることや、万が一に搬送途中でトラブルが発生した際の復旧作業性や、ワークが落下した際の安全性への懸念等がネックとなっていた。

 今回、村田機械とホリベマシナリーで共同開発した新型のガントリーローダシステムは、立型旋盤のX軸を45度傾けて配置しコラム移動とすることで、刃物台と干渉しないローダ走行領域を主軸の上側に確保した。これによりガントリーローダによるワークの搬送位置を低く抑え、機械高の抑制と安全性の向上を図った。ガントリーローダによるワーク搬送を実現したことにより、自動運転中でも操作盤へのアクセスや、機械正面扉から機内へのアクセス性が確保でき、段取替やツール交換も容易に行え、ロボットアームによる自動化に比べて操作性が向上するとともに、安全柵が不要な為、占有床面積も削減できる。

 詳細は、ニュースリリース