三笠産業、小型電動建設機械で海外メーカーとバッテリーを共通化

・独「bauma2022」にて開発モデルを世界初披露

 小型建設機械の製造・販売を行う、三笠産業(東京都千代田区)は10月20日、独・ミュンヘンで10/24~10/30に開催される建設機械の国際見本市「bauma2022」にて、海外メーカーと共通のバッテリー「Battery One」を採用した小型電動建設機械(タンピングランマーとプレートコンパクター)の開発モデルを、国内メーカーとして初めて展示すると発表した。

 現在、環境保全や地球温暖化対策として、環境負荷物質の排出を抑える取り組みが世界的に進められ、建設・土木の分野においても、作業中に排気ガスを出さないバッテリー駆動機器へのニーズが日々拡大している。三笠産業は国内メーカーの中ではいち早く、本田技研工業の電動パワーユニット「eGX」を搭載した小型建設機械を共同開発して製造・販売してきた。

 今回同社は、独・建設機械メーカー、Wacker Neuson Produktion GmbH & Co. KG. (以下、ワッカー社)が開発したバッテリーシステムをワッカーブランドから独立させ、他のメーカーとともに「Battery One」を共通ブランドとして使用することに合意した。これにより、ユーザーやレンタル会社の利便性を向上させ、業界標準仕様としてバッテリー製品の普及拡大を図る計画。

 そして将来的には三笠(日本)、ワッカー社(独)、BOMAG mbH(ボーマク社)(独)の小型締固め機械業界トップ3社を中心にアライアンスを結成し、他メーカーへも同バッテリーの利用促進を図っていく。

 今後、三笠産業は、「eシリーズ」としてホンダ製パワーユニット「eGX」を採用した製品の販売を継続しながら、全世界にむけて「iシリーズ」として「Battery One」搭載の製品を展開する。

 三笠産業は、製品の手元振動や動作音の低減など、作業者や環境への影響を抑える取り組みを長年続けてきた。今後も市場や環境へのニーズに応える製品の開発を続けていく。

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