クボタ、イタリアの芝刈機メーカーをグループ会社化

 ㈱クボタは7月19日、欧州機械事業統括子会社であるクボタホールディングスヨーロッパB.V(本社:オランダ王国 ニーウフェネップ、以下KHE)が、イタリアの芝刈機メーカーの株式を100%取得しグループ会社化することを決定したと発表した。

 グループ会社化するのは、Officine BIEFFEBI S.p.a(本社:イタリア共和国ロンバルディア州、以下BFB社)の芝刈機事業と、BFB社の子会社であるGianni Ferrari s.r.l.(本社:イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州、以下GF社)が統合して誕生する芝刈機事業会社。

■背景とねらい
 クボタグループの欧州における芝刈機事業は、プロ向け及び、一般向け最上位機種の芝刈り機市場において、耐久性や操作性が評価され順調に事業を拡大させてきた。

 近年の欧州の芝刈機市場では特に、プロ向け最上位機種にあたる中・大型の「センター集草式フロントモア」と呼ばれる芝刈機の需要が拡大している。

 BFB社およびGF社は、センター集草式フロントモアのパイオニアとして、イタリア、フランス、ドイツ、イギリスなど西ヨーロッパで高い知名度を誇るメーカー。両社とクボタは強みを持つ市場や製品が異なり、補完関係にあるため、事業上の最適なパートナーといえる。新会社Kubota Gianni Ferrari S.R.L.(本社: イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州)の設立によりクボタ製品のラインナップ拡充を図ると同時に、各社が持つ販売・製造・製品開発のリソースを統合することで、事業拡大を加速していく。

<BFB社>
会社名:Officine BIEFFEBI S.p.a.
事業内容:小型/中型乗用モアの開発、製造、販売
設立年:1979年
本社所在地 イタリア・ロンバルディア州・ゴンザガ

<GF社>
会社名:Gianni Ferrari s.r.l.
事業内容:大型乗用モアの開発、製造、販売
設立年:1989年
本社所在地 イタリア・エミリアロマーニャ州・レッジョーロ

<KHE>
会社名:Kubota Holdings Europe B.V.(クボタホールディングスヨーロッパB.V)
事業内容:欧州機械事業の統括
設立年:2017年
本社所在地:オランダ王国 ニーウフェネップ
代表者:鎌田保一

 クロージングに必要なすべての手続(イタリアにおけるゴールデン・パワー法上の承認の取得を含む)が完了していることを条件として、買収を完了する予定。ゴールデン・パワー法はイタリア企業に対する外資直接投資を制約するためのもの。

 ニュースリリース