味の素冷凍食品、冷凍米飯工場を千葉工場に集約・強化

・米飯事業の構造改革により採算性と資産効率を向上

 味の素冷凍食品は3月18日、2023 年 3 月を目途に、冷凍米飯の 自社工場を千葉工場(千葉県千葉市)に集約し、大阪工場(大阪府大阪市)での生産活動を終了すると発表した。

 味の素グループは、2020-2025 中期経営計画の中で、高い提供価値を持つ製品の拡大とオーガニック成長、 それに対応した構造改革による事業構造強化を推進している。また、食と健康に関わる課題解決に経営資源 を集中し、健康を軸とした生活者への提供価値向上を目指している。

 同社は、この方針に基づき、コモディティ化・低価格化が進む冷凍米飯領域において、ブランド力や味の素グループの技術による独自価値を持つ「ザ★®チャーハン」並びにおいしく減塩を実現する健康栄養製品などへの集中をさらに進めるために生産体制の再編を行う。

 まず、冷凍米飯専用工場である千葉工場へ 19 億円の設備投資を行い、低炭素型炊飯ラインを導入し、エネルギー効率を高めると共にきめ細やかな炊飯管理を可能とする。これにより生産性の大幅アップ、環境対応、高品質の独自価値製品への対応力向上を進める。このことにより約 7,000t/年の CO2 排出の削減(2020 年度国内工場総排出量の約 12%に相当) を見込む。また、大阪工場の生産を 2023 年 3 月に終了、千葉工場に移管し、資産の効率化、バリュー チェーンの強化を図る。

<千葉工場の概要>
工場名:味の素冷凍食品株式会社 千葉工場
所在地:千葉県千葉市美浜区新港 230
従業員数:約 150 名(2022 年 2 月末現在)
事業内容:家庭用、業務用冷凍米飯類
操業開始:1991 年 11 月
予定:2023 年 4 月より生産能力を増強

 ニュースリリース