・検知精度高度化により様々な施工環境での安全性を向上
大成建設は2月16日、建設機械搭載型人工知能(AI)を用いて、人体を高精度に検知するシステム「T-iFinder」を開発したと発表した。また、同システムを導入した複数の建設機械を様々な施工環境で延べ3,000時間にも及ぶ実証実験を実施し、確実な人体検知、建設機械の緊急停止および警報機能の自動作動状況からその安全性を確認した。
大成建設が推進している建設機械の無人化・自動化技術の開発において、人と建設機械の接触を防止するシステムは必要不可欠な安全対策技術の1つであり、人体を検知すると同時に確実に安全装置等が機能することが必要。従来の人体検知には、ICタグや無線センサー等による方法が用いられているが、ICタグを所持していなければ人検知は出来ず、無線センサーについても設置条件よって、人や物に過敏に反応してしまう場合などがあった。
また、自動車等で既に実用化されているAIを活用した画像処理技術を用いて、人体を検知するシステムの開発にも取り組んできたが、人体と誤検知しやすい資機材や塵埃が舞うような視界が悪い状況下での作業環境では人体検知が困難な場合があり、検知精度が低下するという課題があった。
そこで大成建設は、建設機械の無人化・自動化に欠かせない安全対策技術として、トンネル・地下工事、トンネル以外の土工事などの明かり工事および建築工事などから取得した現場作業員の映像データを基にデータベースを構築し、施工環境に合わせて機能する複数種類の建設機械搭載型AIを用いた高精度な人体検知システム「T-iFinder」を開発した。
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