ナブテスコ、浜松市での精密減速機の新工場建設、第1期は2022年秋に着工

・2026年まで総額470億円を投資予定

 ナブテスコ(東京都千代田区)は2月16日、2020年に用地取得した浜松市第三都田地区に精密減速機の新工場(画像は完成イメージ)を建設する基本スケジュールが決まったと発表した。

 ナブテスコグループの精密減速機は、全世界で中大型産業用ロボットの関節用途向けに高いシェアを有しているが、近年、省人化・自動化ニーズの高まりにより、高い需要が続いている。この省人化・自動化ニーズは今後もさらに増加すると予想されることから、浜松市に3拠点目の工場を建設し、将来にわたって安定した供給体制の構築を進めることにした。

 第1期工事(延床面積46,900m2)は、2022年秋に着工し、建屋は2023年9月に竣工する予定。建屋竣工後に順次生産設備を整え、2026年時点では精密減速機の定時生産能力を現在の約2倍の年産200万台に拡大する計画。

 浜松の新工場建設においては、最先端の物流システム導入に加え、高効率設備と自働化・デジタル・AIを駆使したスマート生産を実現するとともに、ESG課題に積極的に対応する省エネと最新の創エネ技術活用等によるカーボンフリー工場の実現を目指す。また、災害時のインフラや緊急避難所の確保により隣接地域にも安全・安心を提供する拠点としていく。

 今後は、新工場の建設と事業運営を通じて、浜松市未来ビジョンで都市の将来像として掲げられる「市民協働で築く『未来へかがやく創造都市・浜松』」を支えられるよう、地域社会の発展に貢献していく。

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