SMCが2月14日に発表した2022年3月第3四半期(2021年4〜12月)連結業績によると、売上高は542,438百万円(前年同期比38.4%増)となり、主に増収効果から営業利益は175,203百万円(同65.5%増)となった。受取利息は減少したものの、前年同四半期の為替差損が円安により為替差益に転じ、経常利益は195,651百万円(同78.1%増)、税金等調整前四半期純利益は195,600百万円(同78.0 %増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は139,019百万円(同79.4%増)となった。自己資本四半期純利益率(ROE)は、前年同四半期に比べて3.7ポイント上昇して9.7%となった。
4〜12月期においては、各国の経済活動がコロナ禍から回復に向かい、製造業全般において設備投資意欲が回復したが、半導体不足を含むサプライチェーン の混乱、原材料価格及び物流コストの高騰に加え、オミクロン株による感染再拡大など、先行きの不透明な状況が続いた。
自動制御機器(空気圧機器)の需要は、半導体関連は、中国・日本を中心に北米・欧州・アジアなど各地域とも引続き高水準となった。自動車関連は、半導体等部品不足の影響はあったが、EV・二次電池関連の需要が伸長した。工作機械関連は、海外向けを中心に総じて堅調に推移した。医療機器関連、食品機械関連、そ の他の業種向けはコロナ後の新たな省人化・自動化需要などもあり、好調であった。
このような環境下においてSMCグループは、部品の供給不足による生産影響を回避するための様々な努力を継続しつつ、需要の伸長に対応した製品供給能力の確保と持続可能なBCP(事業継続計画)に基づく生産の複線化に向 けて、積極的な設備投資に努めた。また、省エネルギー性能に優れ、小型・軽量化を進めた新製品の開発、 グローバル連携による積極的な販売活動の推進などの課題に引続き取り組んだ。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2022年3月期通期の業績予想については、半導体関連向けを中心に、想定を上回る需要の増加が継続していることから、2021年11月12日に公表した内容を以下のとおり変更した。
売上高7,150億円(前期比29.5%増、前回予想7,000億円)、営業利益2,280億円(同48.7%増、同2,180 億円)、経常利益2,410億円(同40.4%増、同2,280億円)、親会社株主に帰属の当期純利益1,750億円(同43,7%増、同1,630億円)。
なお、新たな業績予想の前提とした通期の平均為替レートは、1米ドル=111円50銭、1ユーロ=130円50銭、 1人民元=17円40銭(前回予想:1米ドル=109円、1ユーロ=130円、1人民元=17円)。
コメントを投稿するにはログインしてください。