佐藤工業は1月21日、シンガポール陸上交通庁(LTA)が発注した「MRTクロスアイランド線(CR115工区)タビストック駅およびトンネル工事」を、設計施工にて単独受注したと発表した。
クロスアイランド線はシンガポールで8番目の新線となり、同国本島を横断してアビエーションパーク駅からブライトヒル駅(全長約29㎞、12駅)を結ぶ路線で、第一期工事(CRL1:クロスアイランド線東部)から着工している。第一期工事では、乗換駅で4本の既設線との乗り換えが可能となる。
CR115工区は、地下駅タビストック駅、およびセラングーンノース駅の西端とアンモキオ駅の東端との間のシールドトンネルの設計と施工からなり、プロジェクトは今年1月に着工となった。土圧式シールド機は、新設タビストック駅の西に位置する発進立坑で組み立てられ、西から東へ向かって鉄道用トンネルを構築する。工事では、道路の切廻しや複雑な地下埋設物の迂回を工事の段階ごとに何度か行う必要があり、またシールドトンネルでは、カッタービットを摩耗させる固結シルトとして知られる古い沖積層が存在する。
佐藤工業は、1971年にシンガポールへ進出してから50年を迎え、インフラ整備を始めさまざまな土木・建築工事に携わってきた。地下鉄工事では、東西線3工事、北東線2工事、環状線1工事、ダウンタウン線3期工事3工事を施工、さらにトムソン・東部地域線第2期工事において、アッパートムソン駅とトンネルを施工し、昨年8月に開業している。
佐藤工業は、引き続き、同国の文化を大切に、現地に根づいた施工システムで、シンガポールの発展に寄与していく。
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