クボタと中部電力、資源循環事業を展開する市川環境ホールディングスへ資本参加

 ㈱クボタ中部電力は12月1日、資源循環事業を展開する㈱市川環境ホールディングスの株式の27.8%相当をそれぞれ取得したと発表した。

 近年、企業におけるSDGsの取り組みが重要となるなか、食品系廃棄物や廃プラスチック等の未利用資源を活用する資源循環事業への関心が高まっている。市川環境グループは、創業以来50年におよぶ事業の中で、廃棄物処理事業を資源循環事業に高めるべく、バイオガス発電やプラスチックリサイクル等の先駆的な取り組みを展開してきており、業界で高い評価を得ている。

 クボタグループは焼却炉や溶融炉、破砕機など廃棄物処理に関わる技術・製品を有しており、国、地方公共団体や民間事業者が運営する処理施設の設計・施工や運転、メンテナンスの受託などの事業を行っている。長期ビジョン「GMB2030」で掲げる「水資源・廃棄物の循環を促進するソリューション」の実現に向けた取り組みとして、資源循環事業に関する豊富な実績・知見・ネットワークを有する市川環境ホールディングスに協業パートナーとして出資し、循環型社会の形成に資する「資源循環ソリューションビジネス」の構築を目指していく。

 中部電力グループは、「経営ビジョン2.0」において、「脱炭素」「一次産業活性化」「公的負担軽減」等の地域課題に対し「これからの時代・地域にふさわしい循環型社会の実現」を目指すこととしている。まずは、市川環境グループの豊富な実績・知見を生かし、食品残さや農業残さ等の未利用資源を活用した「バイオガス発電」や「プラスチックリサイクル」等から取り組み、中部電力グループがこれまで培った地域との繋がりを通じて、地域課題やお客さまニーズに応える新たなソリューションを提供していく。

 クボタと中部電力は、両社が有する豊富な経営資源と市川環境グループの資源循環事業に関する豊富な実績・知見等を相互に組み合わせることで、循環型社会の実現に向けた取り組みを強力に推進していく。

<株式会社市川環境ホールディングス
創業:1971年10月(設立 2017年4月)
本社:千葉県市川市田尻2丁目11番25号
代表者:代表取締役社長 水谷重夫
事業内容:再生資源循環事業(収集運搬、中間処理(リユース・リサイクル))、施設維持管理事業(プラント運営、建物設備修繕管理)等

 ニュースリリース