日本機械工業連合会(日機連)では、毎年関係工業会の協力を得て、年度ごとの機械工業の生産額見通し調査を行っているが、10月28日、2021年度見通しの集計結果(調査時点2021年9月8日)がまとめ、その概要を発表した。
■2021年度は8.9%増と3年ぶりの増加見込み
-2021年度(令和3年度)機械工業生産額見通し調査結果まとまる
1.概況
<2021年度(令和3年度)の生産動向>
我が国の2021年度の機械工業生産は持ち直してきているものの、足下では回復の動きが弱まっている。新型コロナウイルス感染症の影響により、リーマンショック以来の低い水準だった2020年度から回復しつつある中で、供給面では世界的な半導体供給不足、サプライチェーンの混乱等による東南アジアを中心とした部品供給の遅れ等が下振れ要因となっている。下期は受注が積み上がっている品目も多いことから、部品の供給の遅れが解消されれば、生産額の増加が期待できる。他方で、新型コロナウイルス感染症の状況に加えて、大口輸出先の中国経済の動向、原油等の資源価格の上昇等の要因が懸念材料である。こうした中、2021年度の機械工業生産額は全体では前年度比8.9%増の70兆5,371億円となる見通しである。
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