三菱重工、21年4~9月受注は9.8%増の1兆5,341億円、売上収益は0.3%増の1兆6,637億円

 三菱重工業が10月29日に発表した2022年3月期第2四半期(2021年4~9月)連結業績によると、受注高は、前年同期を1,369億円(9.8%増)上回る1兆5,341億円となり、売上収益は、前年同期を51億円(0.3%増)上回る1兆6,637億円となった。

 受注⾼は、プラント・インフラ(製鉄機械等)及び物流・冷熱・ドライブシステム(中量産品事業)の受注が増加。エナジーは、昨年度にGTCCで⼤型案件受注があったことによる反動減。⺠間航空機Tier1の受注は低位継続した。

 売上収益と利益は、航空・防衛・宇宙以外の3セグメントは増収。4セグメント全て増益・⿊字化した。材料費・輸送費⾼騰や半導体不⾜の影響があるものの、下期の売上進捗予想等を踏まえ、事業セグメントの通期業績⾒通し達成を⾒込む。また、アセットマネジメント効果の上振れにより、全社の通期事業利益及び当期利益⾒通しをそれぞれ100億円上⽅修正。キャッシュ・フローは、アセットマネジメント(不動産及び株式の売却)による流動化を推進し、エナジートランジション領域への成⻑投資を加速する。

■2022年3月期(2021年度)の業績見通しは一部を変更

 2021年度の業績は、受注高は3兆6,000億円(前年度比7.9%増)、売上収益3兆7,500億円(同1.4%増)、事業利益1,600億円(同196.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,000億円(同146.3%増)の見通し。事業利益は前回予想の1,500億円から1,600億円に、親会社株主に帰属する当期利益は900億円から1,000億円に修正した。

    三菱重工2022年3月期第2四半期セグメントデータ

 三菱重工業の2022年3月期第2四半期決算短信

 第2四半期の決算説明資料