THK、中国の2工場(常州、遼寧)敷地内に新棟増築、約39億円投資

・グローバル生産能力を増強し、需要地での供給強化

 THK(本社:東京都港区)は7月13日、中国国内における旺盛な需要を受け、主力製品の増産を推し進めるべく、中国の連結子会社であるTHK(常州)精工有限公司(画像・上)、THK(遼寧)精密工業有限公司(画像・下)の2工場の敷地内に新棟を増築し、生産能力を増強すると発表した。

 直近では、2018年に増築したTHK MANUFACTURING OF VIETNAM CO., LTD. (ベトナム)でのLMガイドの本格的な生産開始を皮切りに、2021年秋にはTHK India Pvt. Ltd.(インド)の新工場が稼働予定であるほか、各生産拠点における自動化・ロボット化の推進によって更なる生産性の向上を図るなど、着実に生産能力の増強に取り組んできた。

 一方で、2020年後半から中国におけるTHK製品の需要が顕著に拡大しており、今後、中長期的な視点でも旺盛な需要が見込まれることから、生産能力をより一層強化すべく、THK(常州)精工有限公司とTHK(遼寧)精密工業有限公司の2工場の敷地内に新棟を増築する。

 江蘇省常州市に拠点を置くTHK(常州)精工有限公司では、アクチュエータ、ユニット製品の製造、及び中国域内工場への生産設備の製造・提供による生産性向上の最大化を図る。一方、遼寧省大連市に拠点を置くTHK(遼寧)精密工業有限公司では、LMガイドをはじめとする直動製品の製造を増強し、主力製品の生産能力を拡大することで長期的な安定供給体制を整える。

 中国では、新型コロナウイルス感染症の影響からいち早く回復し、生産活動が正常化したことに加え、中国国内向け製品の受注が好調を迎えている。そのなかでも工作機械、一般機械、エレクトロニクス関連をはじめ、ここ最近ではEV向けリチウムイオン二次電池に関連する設備投資の意欲が高まっていることから、THKでは中国国内の需要地における製販一体体制の構築を積極的に進めていく。さらには、引き続きグローバルでの生産拠点の拡大を機動的に実施するとともに工場の自動化・ロボット化を強化する中で、生産能力を増強し、中期経営目標に掲げる連結売上収益5,000億円の達成を目指していく。

<THK(常州)精工有限公司 / THK(遼寧)精密工業有限公司> 

所在地  江蘇省常州市 / 所在地  遼寧省大連市 

延床面積  14,296㎡(新棟部分)/  延床面積  24,571㎡(新棟部分) 

総工費  約8千万 人民元(約13.6億円) / 総工費  約1億5千万 人民元 ‘(約25.5億円)*1元は約17円

竣工時期  2022年3月(予定)/ 竣工時期  2023年1月(予定) 

 詳細は、ニュースリリース