㈱荏原製作所は5月28日、海外グループ会社であるEBARA Pumps Europe S.p.A. (以下:EPE)が、ドイツのBoreal Light GmbHとスポンサーシップ契約を締結し、ケニア国内における飲料水供給ビジネスを支援すると発表した。
1.背景
荏原は創業以来、事業を通じて社会課題の解決に貢献してきた。荏原の長期ビジョン「E-Vision2030」では、今後、人口増加と経済発展が進む地域において水や食べ物に困らない社会の実現に貢献し、世界で6億人に水を届けることを目指している。
2.概要
Boreal Lightは、ドイツのベルリンを拠点とするスタートアップ企業で、再生エネルギーを利用した水処理設備のソリューション提供を専門としている。同社は、世界中で送電網のない地域に向けた手頃な価格帯の太陽光発電型浄水ユニットの製造と生産を行っている。同社が展開する製品は、さまざまな原水から飲料水、灌漑用水、魚の飼育用水、浄水などの衛生的で安全性の高い水を作りだすことができる。
EPEは、2021年4月末に同社と、同社の子会社WaterKiosk Ltd.が展開するWaterKiosk®を通じてケニア国内における飲料水供給ビジネスを支援するスポンサーシップ契約を締結した。7月中旬より、ナイロビ近郊のマチャコスで、荏原製ポンプを含む浄水ユニットを設置し、障がいのある子供たちの学校などの地域コミュニティに、安全できれいな飲料水を届ける。
3.今後の展開
Boreal Lightとのスポンサーシップ締結により、アフリカ市場での水供給ビジネスにおける知見を蓄積し、アフリカ市場での標準ポンプ販路拡大に繋げていく。荏原は今後も国ごとのニーズを的確に把握し、最適な製品とサービスを提供していく。アフリカ市場においても、ポンプの販売に留まらず、現地の課題解決に資する事業を発展させていくことで、持続可能な社会の実現に貢献していく。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていく。