㈱神戸製鋼所が5月11日に発表した2021年3月期(2020年度)連結業績によると、建設機械部門(コベルコ建機)の売上高は、前年度比7.7%減の3,331億円、経常利益は、コスト削減などにより、前年度比52億円増益(69.3%増)の127億円となった。
油圧ショベルの販売台数は、国内では、台風19号の影響で部品供給が滞ったことにより、販売が減少した前年度を上回った。中国では、インフラ投資などの経済政策による需要拡大により販売台数は増加したものの、欧州、東南アジアでは、新型コロナウイルス感染症の影響などにより販売台数が減少したため、海外での販売台数は前年度を下回った。その結果、全体の販売は前年度並となった。
クローラクレーンの販売台数は、新型コロナウイルス感染症の影響により、国内、海外ともに前年度を下回った。
2021年度については、油圧ショベルの販売台数は、中国、欧州、東南アジア、インド等の海外地域を中心に、新型コロナウイルス感染症影響からの回復により、2020年度を上回る見通し。クローラクレーンの販売台数は、東南アジアを中心に需要が回復することが見込まれ、2020年度を上回る見通し。
2021年度の売上高は、2020年度比8.1%増の3,600億円、経常利益は、開発費や活動水準の回復に伴う経費の増加、競争激化に伴う中国事業の採算低下などの影響により、2020年度比44.9%減の70億円となる見通し。
コメントを投稿するにはログインしてください。